湯水の如く使う
マイカーを持っている方は、
ガソリンが値上がりすると困りますよね。
「考えてみるとガソリン代って高いよな。
今、リッター百四十円以上するんだからな」
「そうそう。車も水で走ってくれるといいんだけどな~」
水の入ったペットボトル片手に、そんな会話をしてたりしますが、
冷静に考えてみるとガソリンよりも、
コンビニで売ってるペットボトルの水の方が
値段が高かったりするわけですね。
そう考えてみると、何だかモヤッとする感じはありますよね。
そろそろ梅雨という、
水に縁のある季節になっていくわけですが、
家庭で使う水には料金がかかるわけですから、
常に節水を心がけたいものですよね。
水道代も馬鹿にならないですからね。
一昨年、千葉県の小学校でプールの給水口の栓を閉め忘れ、
十八日間に渡って水が出続けたため、
水道局から四百三十八万円の水道代を請求されたって事がありました。
もちろん学校は支払わされたわけでして、
プールは満たされ続けたにもかかわらず、
学校の【プール金】が底をついたそうですね。
節水を考える時に大切な事は、
【使う水の量を減らす事】と【水の二次利用を考える】という二点なんですね。
『シャワーと湯舟、どちらが節水になるか?』
これはよく言われる議論ですよね。
湯舟には大量にお湯をためますから
シャワーの方が得のような気もしますが、
シャワーはお湯を流しっぱなしにしていますから、
これも勿体ない気がするわけですね。
省エネルギーセンターの調べによると、家庭の浴槽を二百リットル、
シャワーを一人十六分、十二リットル分使うとして計算すると、
三人までならシャワーが節水になり、
四人以上なら湯船とシャワーの併用が節水になるそうですね。
「ウチはカミさんと子供と俺の家族三人だから
シャワーの方が得なんだけど、
やっぱり湯舟に浸かりたいよね~」
こういう方は、シャンプーを流す時に浴槽のお湯から桶でかけて使ったり、
洗濯に残り湯を使うなど工夫するか、もう一人子供を作るかの、
どちらかがいいんじゃないでしょうかね。
「ウチはね、シャワーの水道代はゼロだよ」
「それはいいね」
「ただ、雨の日しかシャワーを浴びられないんだよ」
これは一番確実な節水方法かもしれませんね。
お風呂と同じく大量に水を使うのは洗濯でしょうね。
超節水型の洗濯機でない場合、一回転する時に六十リットル近い水を使うんですね。
一般的な洗濯のコースだと、洗い一回、すすぎ二回となるので
約百八十リットルの水を必要とするわけですから、湯舟一杯分近いですよね。
ですから、洗濯に風呂の残り湯を使うという【二次利用】が
節水のポイントとなるわけです。
後は食器などの洗い物にも、水は結構使いますよね。
ですから究極の節水法というのは、風呂場に洗濯物と食器を持ち込んで、
シャワーを浴びながら洗濯と洗い物をいっぺんに済ませてしまうという事なんでしょうね。
微笑亭さん太