お見舞いしてやるぜ!
日々健康で暮らしたいというのは誰でも思うところですが、
長い人生、入院を余儀なくされる事もあります。
病気になると、健康のありがたみは判りますよね。
話し相手もいなくて寂しく過ごしている時に、
友達なんかがお見舞いに来てくれると嬉しいものですね。
久々に楽しい時を過ごして、『じゃあ俺、帰るから』って
病室を出ていった友達が、階段で見事にコケましてね。
その日から同じ病室に入る事になったという・・そんな風に、自然と話し相手ができれば理想的ですよね。
一口に【お見舞い】と言っても、今すぐ行くべきかどうか、
何を持っていくのか、色々と悩む事も多いですよ。
最近は入院期間が短くなり、持ち込む品物も制限されたりと、
お見舞いを巡る状況も色々変わってきているようです。
ですから行くとしたら、まず一番大切なのは、
お見舞いに行ってもいいかどうか、
行くならどの時間が好都合か、本人もしくは家族に直接聞く事ですね。
病院に問い合わせても、個人情報という事で入院患者についての
電話の問い合わせには、まず応じませんから、
直接確認できない仲なら、『行かない』という判断も必要ですね。
というのも、お見舞いを喜ぶ人ばかりじゃないわけですね。
特に女性の場合、顔色が悪く、
化粧もしてない顔を見られたくないと思う人も多いです。
行ったこちらも、ノーメイクの顔を見て
『・・すみません、病室間違えました』って出てきたら、
これは失礼な話になっちゃいますからね。
病室に入っていったら、ベッドが綺麗に片付いていたので、看護師さんに、
「すみません、ここにいた佐藤さんは、どうされたんでしょうか?」
「佐藤さんですか・・残念ながら、間に合いませんでしたね」
「えっ!?そ、そんなに重病だったんですか・・」
と落ち込んでいたら、昨日退院したばかりだったりしてね。
あと、患者さんに会ったら
『頑張って』とか『大丈夫』などと、
むやみに励まさない事も大切ですね。
患者さんからしてみると、『あんたに何が判るんだよ』と思ってしまいますので、
『大変だね』とか『聞く事しかできなくてごめんね』程度が
ちょうどいいようですね。
「頑張れよ!大丈夫、大丈夫。お前さ、自分で思ってるほど病状は悪くないぞ」
「いや、思ってないよ!悪いと思ってないよ」
「今の医学だったら、ガンなんて治るから」
「え~っ!?俺、ガンなの?」
「いやいや、そうだとしてもという話だよ。・・来年の桜、見れるといいな・・」
こんなのは最悪ですよね。
そして行くなら、自分の体調管理も大切ですね。
「ゴホゴホゴホ・・見舞いに来たよ・・ゴホゴホゴホ…具合はどうかな?
ゴホゴホゴホ・・ゴホゴホゴホ・・ゼエゼエゼエ・・早く元気になってね」
「まず、お前だよ!」なんてんで、
どっちがお見舞いしてるんだか判らない状況はマズいですからね。
微笑亭さん太