司会は良好?
『ピアノ』というパーティールームにて、
結婚式の司会をしてきました。
いつも『大黒屋寄席』でお世話になっている大将の娘さんが、
結婚されるという事で、その司会という大役を仰せつかりました。

本当は、この役は鶴橋減滅渡さんがやられる予定だったんですが、
営業で都合がつかないという事で、私に回ってきました。
要するに、『離婚2回、結婚3回の経験者』から、
『この年にして、まだ結婚未経験者』に回ってきたわけで、
どっちの方が縁起が良かったのかは微妙なところです。

結婚式の司会は初めてでしたので、非常に緊張をしました。
沢山のお客さんを前にすると反射的に、
『…え~いっぱいのお運びでございまして、ありがたく御礼申し上げます』
と言ってしまう、一種の『職業病』があるので、
なるべく列席者を見ないようにしてました。

それと、ブラックな芸風の私ですから、
基本的にボキャブラリーが縁起の悪い言葉ばかりなんですね(笑)
思わず『忌み言葉』を言ってしまうのではないかと、それだけは気をつけ、
口に出す前に頭の中で、牛の胃袋並みに反芻(はんすう)してから、
喋るように心がけていました。
『新郎新婦』ならぬ『新郎妊婦』という事で、
新婦の体調に気を配りながらの3時間に渡る披露宴でしたが、
とても良い式になったのではないかと思います。
引出物の中に『赤飯』が入っていたんですが、
小判型の木製の器に、結構ギッシリ入っていました。
とある列席者の若い男性が、その赤飯の入れ物の
『原材料』の書かれているラベルをジ~ッと見て、
『確かに重いよね…』と呟いてました。
どういう事だろうと思って見てみると、
原材料が『もち米、小豆、食塩』などと書かれている中で、
『重曹』が記されていたんですが、
それが半分平仮名で、『重そう』と表記されてたんですね。
…絶対彼は、『おもそう』と読んだんでしょうね~。
何とか無事、司会を務める事ができ、
肩の荷が下りました。
微笑亭さん太