♪お~かしな名前~で~ 出て~いま~す~
場所前に話題になった、三段目の力士がいましてね。
この力士、『吉野』という本名で取っていたんですが、
名古屋場所から四股名を『右肩上り』と変えましてね。
変わった名前の力士というのは過去にもいたんですが、全て固有名詞でして、
『右肩上り』なんという、形容するような言葉が使われたのは、
史上初という事だそうですね。
肝心の成績はというと、三勝三敗で迎えた七番目を落としてしまい、
三勝四敗と負け越し。
完全に『右肩下り』になってしまいましてね。
今場所に限っては、まだ改名の効果は出なかったようですね。
力士の四股名に関しては、これといった規定は存在しないんですね。
『山』『川』『海』といった字がよく使われるのは言うまでもありませんが、
カタカナでもいいし、長い名前もOKなんですね。
『寿限無、寿限無、五劫の擦り切り・・・』なんて四股名も、
理屈の上ではありえるんですね。
ただまあ、四股名を呼んでる間に、
制限時間がいっぱいになっちゃうでしょうが。
過去の力士の名前を調べてみると、
変わった名前の力士というのは、結構いらっしゃるんですね。
『馬鹿の勇介(ばかのゆうすけ)』とか『凸凹太吉(でこぼこたきち)』、
『ヒーロー市松』なんて方もいましてね。
自分でヒーローだと言ってる割には、一抹(市松)の不安があるようですね。
『膃肭臍市作(おっとせいいちさく)』なんて方は、
昼間の土俵より、『夜の取り組』の方が強そうですけどね。
ただ数字を並べた『一二三四五六(ひふみやましごろく)』って方もいましたが、
七日目から休場しちゃったりしてね。
ちょっとおしゃれなところで、『文明開化』なんて方もいたんですが、
すぐに引退して、『ざんぎり頭』になっちゃったそうですけどね。
何故か猫関係の名前も多くて、
『三毛猫泣太郎(みけねこなきたろう)』を筆頭に、
『黒猫白吉(くろねこしろきち)』『山猫三毛蔵(やまねこみけぞう)』
『玉猫三毛蔵(たまねこみけぞう)』『小猫三毛蔵(こねこみけぞう)』
…何だか、動物モノマネが得意な芸人の一門みたいですよね。
本場所では、『猫だまし』ばかりやってたんでしょうかね?
謎かけかクイズみたいな、ひとひねりした名前もありますよ。
『い』一字を書いて『かながしら』と読ませたり、漢数字の『一』で『かずはじめ』、
漢数字の『九』で『いちじく』なんてのは、なかなか考えてますよね。
土俵の上では、相手に浣腸ばかりしてたんですかね?
子供の『子』を書いて『えとがしら』って方もいますが、
登場するのは、いつも『2時50分』だったりしてね。
強引な当て字で、『三犀竜(みさいりゅう)』って方もいたんですが、
この方が北朝鮮出身かどうかは定かではありません。
これからも、平成の世に相応しい、珍名の四股名が登場してほしいですね。
強そうな名前として『三日坊主』ってのはどうですかね?
『みんな投げちゃう』って事でね。
あるいは、『骨董品』で『勝ち(価値)がある』とか、
『生活保護』で『勝つ勝つ(かつかつ)です』とか、
『腐る』で『不敗(腐敗)だから』なんてのもあるかもしれませんね。
もっと可愛い四股名がよければ、『キティちゃん』なんてのもありですね。
ただ、キティちゃんと付けると、
『部屋で、かわいがられてしまう』かもしれませんから、
気をつけないといけませんよね。
微笑亭さん太