クスリと笑えない話
平昌オリンピックを前にして、
あまり良くない話題というのもあったりします。
先日、IOC・国際オリンピック委員会は、
組織的なドーピングが指摘されるロシアの選手団に
平昌オリンピックへの参加を認めないと発表しましてね。
ただその一方で、潔白を証明できる選手については、
ロシアの国歌や旗を使わない個人としての参加を認めるとしたんですね。
この決定は2014年のソチ冬季五輪で、国家ぐるみのドーピングが
行われたとされる問題への調査の結果を踏まえたものでして、
IOCのトーマス・バッハ会長は
『信用を損なった出来事にけじめをつける』と述べてましてね。
IOCはそれでいいかもしれませんが、ロシアは面白くないでしょうね。
きっと腹立ちまぎれの嫌がらせに、IOC会長の名前で
ピロシキの出前三十人前とか頼むんでしょうね。
オリンピックを始めとする世界的なスポーツの大会というのは、
常にドーピングの問題に直面していると言えますよね。
欧州陸上競技連盟が先日、パリで理事会を開き、
ドーピング問題への取り組みの一環として
『現存する欧州及び世界記録を抹消して白紙の状態にする』という、
急進的な提案を打ち出したんですね。
早い話『ここまでの記録、全部無しね!テヘッ』って言うのと同じ事ですから、
選手はもちろんの事、激怒する関係者も多数いるでしょうね。
ウサイン・ボルト選手なんか涙目確実ですよ。
ただ、そういう提案をせざるをえないような状況がある事も事実ですね。
過去にドーピングで摘発され抹消された記録以外にも、
発覚していないだけで、世界記録として残っている、
いわば【汚れた世界記録】というものが存在するであろうという事は、
容易に想像がつきますからね。
「スポーツ界浄化のため、
現存する欧州及び世界記録を抹消して白紙の状態に戻します!」
「・・・なるほど、判りました。
判りましたが、今後、ドーピングが起こらないという保証はあるんですか?」
これを言われてしまうと二の句が継げないですよね。
ドーピングの技術は日進月歩で、今までの検出方法では
暴く事ができない手口というのが続々登場してきますからね。
世界記録が、その大会から三年くらい経過してから取り消しになったりするのも、
検出に時間がかかったりするからなんですね。
とにかく一部の国のドーピングにかける熱意が尋常じゃないですからね。
しかし何をどう正当化しても、ドーピングが【インチキ】である事は事実ですからね。
これでは大事な試験を前にして、勉強する時間を惜しんで、
せっせとカンニングペーパーを作ってるのと同じ事ですからね。
努力のベクトルが完全に間違ってますよね。
やはりドーピングを100%無くす事は、なかなか難しい事なんでしょうね。
「ドーピングを無くす事が無理だったらさ、
開き直って、オリンピックをやる時に
【ドーピングあり部門】と【なし部門】に分けて開催したらどうだろうね?」
「あ~それは面白いね~。
でもそれ絶対【ドーピングあり部門】の方が
お客さんの関心が高いんじゃないの?」
なんてんで、実際に【ドーピングあり部門】を見に行ったら、
女子選手にみんなヒゲが生えてたなんて事もあるんじゃないですかね。
微笑亭さん太