犬死に希望
日曜日というと、昔フジテレビでやっていた
『世界名作劇場』のアニメを思い出します。
どの作品も高視聴率をあげていましたが、
最も人気のあった物の一つとして、
『フランダースの犬』が挙げられますよね。
主人公・ネロとパトラッシュが、
天使たちに手を引かれて天に召されるシーンで泣かなかったら、
日本では人間扱いされませんよね。
この物語は1872年にイギリスの作家、
ウィーダによって書かれた児童文学なんですね。
アニメの最終回では30%を記録するなど、日本では大人気なんですが、
物語の舞台となるベルギーやイギリスでは、全く知られてないそうですね。
というのも、欧米では子供を早い時期から一人前として扱い、
自立を促すという教育観念があるんですが、
ネロのように、運命に翻弄されるだけで、
自らアクションを起こそうとしないキャラは
受け入れられないんだそうですね。
しかも、原作の中ではネロは15歳でして、
思ったより大人だったりするんですね。
しかし日本においては、『フランダースの犬』は大人気です。
日本人は昔から、『学校でのいじめを無くそう!』って訴えておきながら、
『主人公がいじめられて耐え忍ぶ話』ってのは大好きですからね。
ですから、1998年にハリウッドで映画化された時に、
最後がハッピーエンドに変えられていたため、
日本のファンには凄く不評だったんですね。
見た日本人が一斉に、
『え~っ、最後死ねよ~!』って叫んだそうですけどね。
いっその事、ネロとパトラッシュが腰ミノと髪飾りをつけて、
ハワイの民族舞踊を踊って終わるというエンディングはどうですかね。
タイトルはもちろん、『フラダンスの犬』ですけどね。
でも、犬は死んでも、アライグマはタスカル?
微笑亭さん太