三平師の『ざる屋』
悪質商法の出前講座です。
出前講座も、色んなところで呼んでいただきますが、
時々こうして、デイサービスなどの場に呼ばれる事があります。
まあ、そういう場では、正直言って、さほど笑いは期待できません。
その場におみえになった20数名くらいの方を前にやりましたが、
聞いてはくれているものの、ほぼ反応はありません。
客席の後ろでは、『ワシらには関係ない』とばかりに
将棋盤に向かうお爺ちゃん二人が。
客席がシ~ンとしてるので、一手指すごとに
パチン!という駒音がキレイに聞こえてきます(笑)
そのうちに、結構な音量でテレビを見始めるお婆ちゃんも。
お陰で、昨日のサスペンスの再放送は
名取裕子の法医学教室なんだという事が、
落語をやっている私にも、よく判りました。
終わった後、施設のスタッフの方に言わせると
あれでも結構、楽しんでみえたという事らしいので
その言葉を信じて帰路に着きました。
・・・あ、そうそう、
昨日の『落語ザ・ムービー』ご覧になりましたか?
三平師がやられた『ざる屋』ですが、あれは私が昔、
小朝師からの依頼で、三平師用(当時はいっ平師)に改作したものです。
『ア・ガール』とか『五捨六入』とか
『茶柱立男』というのは、私が入れたギャグです。
なかなか自分が改作した古典落語を聞く機会はないので、
とても嬉しかったです。
微笑亭さん太