取り調べに、カツ!
それほど、日本の犯罪者は多い」と、
高名な犯罪心理学者が言ってそうなくらい、
【カツ丼=取調室】みたいなイメージがありますよね。
否認や黙秘を続けていた犯罪者が落ちると『カツ丼でも食うか?』と
刑事が問いかける台詞は、かつての刑事ドラマでは定番ですよね。
ところが実際は『カツ丼を食べさせるのは、
自白に向けての利益誘導につながる』として、
現在は禁じられているんですね。
これはカツ丼に限った話ではなく、
パンやタバコなども禁止の対象になっているそうですね。
ですから取り調べ中に昼食の時間がくると、
取調室では食事ができないので、一旦留置場へ戻り、
そこで支給される弁当などを食べるんですね。
飲み物については、コーヒーやジュースなどはNGなんですが、
水や湯茶はOKだそうですね。
でもお酒はOKにした方がいいんじゃないですかね。
酒好きの容疑者にビール飲ませて尋問すれば、上機嫌になって
簡単に自白してくれるんじゃないですかね。
事によったら気が大きくなって、
「実はね、刑事さん、三年前の女子大生殺人事件、
あれやったのも俺っすから、ハハハハハ・・・」
やってもない未解決事件まで自白してくれるかもしれませんからね。
最近は取り調べを録画・録音する【可視化】も進んでいて、
こっそりカツ丼を食べさせて自白を引き出そうとすると、
証拠が残ってしまう恐れがありますよね。
「刑事さん、何ですかこの取調室は?
机がクッキー、スタンドがキャンディ、灰皿がチョコで出来てるじゃないですか」
「これがいわゆる、【取調室の菓子化】だ」
そんな甘ったるい取調室は嫌ですけどね。
「取調室では、カツ丼出ないんだってさ」
「えっ、そうなの!?ショック~。
食い逃げして捕まったあと、取調室でカツ丼ごちそうになるのが夢だったのに」
これは単なる食いすぎですけどね。
取り調べ中、食事の時間になるたびに留置場へ戻るのは面倒ですから、
調理師免許を持った刑事が取調室で
食事を作ってくれれば、話は早いですよね。
目の前で握り寿司を握ってくれる【寿司刑事】とかね。
マグロの握りを差し出しながら、
「ネタは上がってんだ!」
なんてな事を言うわけですね。
それでも口を割らないと、
「お前、実は別れたカミさんとの間に娘がいるんだろ?
こんな父親の姿を見たら、娘はどう思うかな・・・?」
容疑者の痛いところを突いてきましてね・・・
寿司だけじゃなくて、弱味も握られてるわけですよ。
微笑亭さん太