四角い味覚が、ま~るく収めまっせ
美味しい物を食べてるだけで
幸せな気分になれる方は多いと思います。
飽食の時代と言われて久しいですが、今時の若者というのは、
『食べる事に無関心になっている』と言われてますね。
これは、携帯やゲーム機を操作しながら
食事をするというのが普通の年代ですから、
空腹を満たしさえすれば何でもいい的感覚になってるんですね。
ですから、幼少期に好む単純な味付けから抜け出せずに、
大人になったら判るはずの、
苦味や渋味などの感覚が、全く判らなかったりするそうですね。
『違いのわかる男』なんてCMもやりにくくなりますよ。
そのうち、
『ネスカフェ・ゴールドブレンド いちごみるく味』なんてのが
発売されちゃうかもしれませんね。
そんな中、比較的高い年齢層の方々の間で
『味覚異常』なんてのが問題になってたりしますね。
いわゆる『正常な味を感じられない』という病気ですね。
『味が感じられない』、『味を区別できない』、
『常に味を感じている』といったのが主な症状でして、
『亜鉛の摂取不足』が原因なんて言われてますから、
気になってる方は、亜鉛の多く含まれる
豚肉や煮干を積極的に取るようにするといいですね。
患者数は20万人と言われており、
70歳代が最も多く、女性患者は男性の1・5倍もいるそうですね。
人間にとって最大の楽しみである食事、
その食材の味が判らないというのは辛いですよね。
「もう、何を食べても味がないのよ。
カマボコなんか、まるで消しゴムを食べてるみたい」
なんてボヤきながら、ふと見たら、
本当に消しゴムを食べてたりしてね。
味を感じない毎日というのはしんどいですね。
朝は一人で朝食を食べて、昼も一人でコンビニ弁当、
夜はスーパーで買った惣菜で、一人で晩餐………
「…あ~味気ない」って、これは『正常』ですね。
味覚異常の一種で、唾液が出にくくなる
『シェーグレン症候群』という病気があるそうなんですが、
それにかかってしまったお父さんなんかは、
奥さんが旦那さんの携帯を見せながら、
「あなた、このハートマークのいっぱい入ったデコメールは、なあに?」
とでもニッコリ笑って聞けば、
必ずや『ゴックン!』と、
大量のツバを飲み込めると思うんですけどね。
微笑亭さん太