同情を禁じえない
そこに住む魚が大量死したりするなんて事が時々あったりしますよね。
先日、秋田県湯沢市の農業用水路で、
体長八センチほどのドジョウの死骸が大量にあるのを
近くに住む人が見つけて、大騒ぎになったなんて事がありましてね。
何らかの薬品による水質汚染かと
県が水質検査などを行っていたんですが、
翌日、近くのスーパーマーケットの従業員が
「すみません・・・売れ残ったドジョウを店の裏の用水路に捨てました」
と名乗り出てきたんですね。
その従業員は
『生きているドジョウを捨てられず、用水路に流した』
と話していたそうですが、人騒がせな話ではあるものの、
その気持ちは判らなくはないですよね。
「ドジョウの大量死は、
スーパーの売れ残りが捨てられた結果だったんですね」
「ええ、てっきり【ドジョウ汚染】かと思いました」
しかし用水路の水が合わなかったのか、
結果的にドジョウは死んでしまったわけですから、
ドジョウを『すくいようがなかった』という事になるんでしょうかね・・・
もしこれを神様が見ていたとしたら、
「心優しい青年じゃ・・・来世はドジョウにしてあげよう」
なんてな事を言うんじゃないですかね。
このドジョウのように、スーパーなどでは
結構生きたまま売られている食材というのがありましてね。
【サワガニ】なんかもその一つですね。
ただサワガニが売られている場合、横のプレートには
【ペットor唐揚げにどうぞ】なんて書かれてたりしまして、
ご丁寧に飼い方まで書いてあるお店もあるそうですね。
ペットという方向での需要もあるという事なんですね。
生き物が助けられたら恩返しに来るというのは昔話の定番ですが、
【オタマジャクシ】を助けて恩返しに来られたら大騒ぎになりそうですね。
「この間さ、子供に捕まってたオタマジャクシを助けたら、
翌日、恩返しに来たんだよね」
「えっ、オタマジャクシの恩返し?」
「そうなんだよ。
ところがさ、買い物を頼んだら、店でもめて店員を殴っちゃったんだよ」
「あ~オタマジャクシだから、手が出ちゃうんだね」
「しかも、財布がカラになるまで物を買うから予算オーバーなんだよ」
「手が出た後には、足も出ちゃうんだね」
「しかも、何の断りもなく、突然いなくなっちゃったんだよ」
「何だよそれ?」
「オタマジャクシだから、勝手にカエル」
やはり恩返しに来るのは、ツルに限るようですね。
微笑亭さん太