聞くは一時の技術
昔に比べて夏がメチャメチャ暑くなっているだけに
この時期に甲子園大会を行う事に
ちょっと抵抗を覚えてしまう感じがしますよね。
プロ野球の方も毎日試合が行われてますが、
試合後、勝ったチームの選手にインタビューをする光景はお馴染みです。
ああいうインタビューをするインタビュアーというのは
相手から言葉を引き出さなければいけないわけですから、
数多くのコメントを喋りたくなるように
巧みに誘導する技術も必要ですよね。
しかし、ヒーローインタビューなんかを聞いていると、
どう答えていいのか、微妙な質問の仕方をする
アナウンサーがいたりしますよね。
「今日は相手もエースピッチャーでしたが」とか、
「8回の裏、1点リードの場面、
ツーアウト満塁で4番バッターを迎えました」とか、
「投げ終わってどうでした?」
これは答える側も、何を要求されているのか今いちピンと来ないですよね。
「今日は相手もエースピッチャーでしたが」
「はい、このところ絶好調のエースですから、
相手にとっても不足はありません。
いつもより気合いが入りました」
「8回の裏、1点リードの場面、
ツーアウト満塁で4番バッターを迎えました」
「ここが勝負所だというのは明らかですから、
フォアボールにだけは気をつけて、
自分の決め球をアウトコースに集める事に集中しました」
「投げ終わってどうでした?」
「バックの守りのお陰で運よく勝つ事ができましたので、
今回の反省点を踏まえ、次回はもっと
良い内容の投球をしたいと思います」
きっとこんな感じになってくれる事を想定して
インタビューしてるんでしょうが、
そんなに喋りのうまい選手ばかりじゃないですからね。
時にはアサッテの方向に行ってしまうかもしれませんよね。
「今日は相手もエースピッチャーでしたが」
「スポーツ新聞見たら先発予想がそうなってたので、
誰だったかな~と思ってウィキペディアで調べてきました」
「8回の裏、1点リードの場面、ツーアウト満塁で4番バッターを迎えました」
「はい、3番バッターにヒットを打たれたので、
事によるとこの後、4番バッターが出てくるんじゃないかと思ったら、
やっぱり打席に立ちましたね」
「投げ終わってどうでした?」
「今はもう、馴染みのキャバクラ嬢、
カスミちゃんの事で頭がいっぱいです!」
これはこれでもって、相当な話題になるでしょうね。
微笑亭さん太