児童的にアウトです
昨年摘発された件数は335件と、前年より1割近く増えて、
1999年の統計開始以来、最多となっているようですね。
しかもここ数年、虐待より深刻化しつつあるのが
『児童ポルノ』の問題です。
18歳未満の子供の画像を製造、販売したりする犯罪の事ですね。
昨年の摘発件数は、
前年より4割近くアップと、劇的に増加してるんですね。
これはまだまだ氷山の一角だという話もありますし、
基本的にネットを介した犯罪である事が多いもんですから、
流れた画像がコピーを繰り返し、
被害が長引いてしまうという始末の悪さも内包してるわけですね。
海外では、この問題に積極的に取り組んでいる国もあります。
スウェーデンなんかでは『ブロッキング』といって、
違法な児童ポルノサイトへの接続を遮断したり、
警察が児童ポルノ販売者の口座をつきとめ、
その口座に第三者からの送金ができないようにするなど、
かなりの『実力行使』に及んでいます。
それでも当局の目をかいくぐって、児童ポルノで儲けて、
『上げ膳、スウェーデン』の暮らしをしてる連中もいるそうですね。
それに比べると日本では、
取り組みの甘さという事が指摘されていましたが、
『ブロッキング』の実施など、
自主規制を求める方針を固めたようですね。
この問題の厄介なところは、
『児童ポルノはけしからん』と言いつつも、
『個人で楽しむための画像所持』は禁止されてないんですね。
ですから、根絶するためにも『単純所持の禁止』というところまで
踏み込んではどうかという議論になってますが、
それを規制してしまうと、それはそれで別の問題が出てきそうですね。
単純所持を禁止するという事は、
『小さな子供の肌があらわになっている
写真や画像などを持ってたら、即アウト』という事ですから、
ややこしい事になりそうですよね。
マンガ喫茶のマンガなんか8割方引っかかりそうですから、
問題ある本を全て処分したら、残ったのは、
『まんが 日本の歴史』だけだったりしてね。
普通に生活をしている、一般のご家庭でも、
「ほら、母さん、見てみろ。
この間の夏休みに、海行った時の写真ができたぞ。この美帆、可愛いだろ~」
「…あなた、何やってるの!美帆は小学校3年生なのよ。
その水着姿の写真なんか持ってたら、児童ポルノの単純所持で捕まるわよ」
「ちょっと待ってくれよ!児童ポルノって、美帆は俺の娘だぞ」
「自分の娘だからといって、例外は認められないのよ。
佳奈ちゃんのお父さんなんか、運動会のブルマ姿の写真を写しただけで、
書類送検されたのよ」
「マジかよ~!それはそうと、3丁目の岡田産婦人科って、何でやめちゃったんだ?」
「同じようなパターンよ。妊婦さんに、お腹の子のエコー写真を見せたのがきっかけで」
「それもダメなのか!?」なんてんで、
どんどんエスカレートしそうですから、この問題の解決は、なかなか難しそうですね。
微笑亭さん太