さとりを開く若者たち
世間的には【使えない】というようなネガティブなイメージがある
【ゆとり世代】というのは有名ですが、最近はその下の
【さとり世代】というのも有名になってきました。
淡々としていて、何を考えているかさっぱり判らず、
必死さが足りないと言われる【さとり世代】ですが、
こういう若者を部下にもった上司なんかは、
扱いに苦労されるんじゃないかと思いますね。
さとり世代の特徴としてよく言われるのは
【欲がない】という事ですが、欲がないわけではないんですね。
物欲とか性欲とか食欲とか、ちゃんと欲はあるんですが
『絶対これじゃなきゃ嫌だ!』といった感じで、
あるひとつの対象に情熱を燃やす事が少ないんですね。
ですから【欲がない】んじゃなくて【熱がない】わけですね。
という事は、
さとり世代の人たちは時々【エボラ出血熱】とか
【デング熱】とかにかかって、
熱を上げる努力をした方がいいという事でしょうね。
他にも【休日は家に引きこもっている】とか
【恋愛に振り回されない】とか【目立つのが苦手】【ブランドに興味なし】
といったような特徴を持っているのが、さとり世代なんですね。
職場で、この【さとり世代】を指示する側に求められるのは
【曖昧な指示を出さない】とか【常識を押し付けない】
【決して罵倒しない】といった注意が必要と言われてますが、
こうなるともう【さとり世代】と言うより【腫れ物世代】って感じですよね。
こういう【さとり世代】の若者たちというのは、
昭和生まれのお父さんたちにとっては味気ない感じに映るでしょうね。
「何だよ、お前たち。
さとり世代だか何だか知らないけど、つまらない奴らだな。
お前たちなんか、絶対飲み屋に誘わないからな」
「ええ、ボクたちも、
お酒ばかり飲んで無駄な時間浪費するだけの、
つまらないオジサンなんか関わりたくないと思ってますので」
こんな風に返されるのがオチでしょうね。
ゆとり世代、さとり世代に続いて、次世代の若者たちは、
どんな特徴を持った世代が登場してくるのか、
興味深いところはありますよね。
「・・・何だか社内が煙だらけになってるね」
「そうなんだよ。
今度入った新人たちは虫が嫌いとみえて、
蚊取り線香ばかり焚いてるからね」
「あ~、あいつらがよく言われる【蚊取り世代】というやつなんだね。
そこにいる連中は【さきいか】とか【チーズ鱈】とか、
そんなお菓子ばっかり食べてるね」
「あいつらは【なとり世代】ってやつだね」
「それに比べて、あっちにいる連中は、
給料安いのによく働いてくれるね」
「そうそう。
お値段以上の価値があるから【ニトリ世代】って呼ばれてるよ」
なんてんで、色んな世代が増殖していくんでしょうね。
微笑亭さん太