忍びねえな~
どうかすると昼間の【水戸黄門】や【暴れん坊将軍】の
再放送の方が高視聴率だったりなんて事があります。
最近は時代劇が作られる事もめっきり少なくなりましたが、
やはり時代劇のニーズは高いようですね。
そういった時代劇に登場する存在として
【忍者】という人たちがいます。
時には主人公を助ける陰の存在だったり、
あるいは要人を狙う刺客として
差し向けられたりなんという事があるわけですが、
その実態というのは、今いち判ってない部分も多いようですね。
そもそも忍者とは、飛鳥時代から江戸時代の日本で、
大名や領主に仕え、諜報活動や破壊活動、暗殺などを
仕事としていた人たちの事ですね。
海外でも忍者は有名でして
【ニンジャブーム】というのがあったりして、
映画なども随分作られました。
しかし海外の忍者というのは、
昼間から黒装束でビルの壁面にへばりついてるので、目立つ事この上なかったり、
武器として【ヌンチャク】や【トンファー】を使ってたりという、
国籍不明な部分があったりしましたよね。
忍者と言えば【忍術】を使うと言われてますが、
有名なところとしては、引火物などを利用し
炎や煙を発生させるという【火遁の術】とか、
水蜘蛛と呼ばれる道具の上に草を盛り、
筒のような棒状の中がくり抜かれている物を利用し
長時間水中に潜む【水遁の術】なんというのが知られています。
中には【金遁の術】なんてのがありましてね。
どんな術かというと【敵の前に銭を撒く】というものでして、
敵同士で奪い合っているうちに逃げるって術なんですね。
術でも何でもないですが、確かに効き目はありそうですよね。
忍者界の有名人と言えば
【服部半蔵】とか【風魔小太郎】なんて方がいますが、
「服部半蔵とか風魔小太郎なんてのは二流だね。
本当の一流忍者は、歴史に名を残さないから」
「なるほど。
本当のお金持ちは長者ランキングに名前なんて乗らないのと同じだね」
確かにそうかもしれませんね。
では、この平成の世に忍者はいないのかというと、
その子孫という方々が、脈々とその伝統や技を
受け継いでるなんて事もあるようですね。
以前ニュースで、
いかにもという佇まいの古いお屋敷に住んでいる忍者の子孫が、
先祖の言い付け通り【指で鉄球を突く修行】を
毎日してるなんて話題が伝えられてましてね。
そんな修行をしてるくらいですから、指のタコが凄い事になっていて、
見た瞬間、すぐに何者かバレるだろうって感じなんですが、その方が、
「こういう事はもう、自分の代で止めたいんですけど、
大事な仕事があるので、そういうわけにもいかないんですよね」
「大事な仕事って何ですか?」
「『先祖の言い付け通り、指で鉄球を突く修行を
毎日してると言ってテレビで見せるという仕事』です」
と言ってましたけどね。
微笑亭さん太