教えておいてよ、おじいさん
『アルプスの少女ハイジ』の原作である『ハイジ』は、
1880年に、ヨハンナ・スピリという
スイスの童話作家によって書かれたものなんですが、
この作品が発表される50年も前に書かれた
別の作品に酷似しているという事で、
盗作騒動が持ち上がってるそうですね。
1830年にドイツ人作家が出版した
『アルプスの少女アデレード』という童話本があって、
そのストーリーや文章がそっくりだという事らしいんですね。
しかも一般的に『ハイジ』というのは、
女性名『アデレード』の愛称として使われているそうですから、
これはマズいですよね。
せめて名前くらいは、全く違うものにしておくべきでしたよね。
何かが起こる胸騒ぎがすると、
山々が『ざわざわ…ざわざわ…』となる、
『アルプスの少女カイジ』とかね。
この盗作騒ぎは、ドイツの研究者によって指摘されたんですが、
その指摘した研究者の名前が、
『ペーター』というのが、何とも皮肉な感じがしますね。
この件に対し、
ヤギのユキちゃんは、飛び上がってビックリしてたそうですが、
デンデン虫が好物のヨーゼフは、相手にせず、
『全然無視』を決め込んでいるそうですね。
「…冗談じゃないわよ、今さら盗作だのパクリだの言われてもね、
あたしたちは困るんだよ。余計な事調べてやがってさ…
おやじさ~ん、ビールおかわり!」なんてんで、
ヤケ酒をあおっているクララを、
『立ち飲み屋』で見たという目撃情報もあるようです。
一番ショックを受けているのは、主役のハイジですよ。
すっかり高熱を出して寝込んでしまいましてね。
お医者さんに診てもらっても、なかなか良くなりませんでね。
こういう一件が元で病気になった状態の事を、
『アルプスの症状』と呼んでいるそうですけどね。
微笑亭さん太