おのれ、クセ者!
自分のクセには自覚が無くても、
他人のクセは、やたら気になるなんて事もありますよね。
特に男性というのは、年齢と共に頑固になっていって、
奥さんなんかにクセを指摘されても、
頑なに認めなかったり、
素直に直そうとしない人が多かったりします。
「あなたって、
テレビをダラダラと長時間見続けるのが、悪いクセよね」
「何を言ってるんだ。
俺はダラダラとテレビを見続けたりしないよ」
こういう男性を説得するのに効果的な方法、
【偽データ説得法】というのがありましてね。
それはどんなものかと言うと、
男性の脳は論理的なので【数字】による説得に弱いんですね。
特に専門家が示した【科学的データ】に
納得してしまう傾向があります。
『3年以内に大地震が起こる確率は80%』などと聞くと、
男性は表面的には平静を装っていても、
心の奥では、お漏らしするくらい
怯えてしまってたりなんて事もあるわけですね。
また子供を説得する場合には
『これを食べれば背が伸びるよ』という感じの
【ポジティブな説得】が効き目がありますが、
年を取ると『これを食べないと高血圧になってしまう』といった
【恐怖】による説得の方が効果的なんですね。
この【科学的データ】と
【恐怖による説得】を組み合わせて、
恐怖を感じる偽データを突き付けて、
旦那さんを説得してしまうわけですね。
「ねえ、あなた。
テレビを毎日4時間以上見る人の78%が、
65歳までにボケちゃうんですって。
あなたは大丈夫?」
こんな風に言われれば、
「ハハハ・・・大丈夫に決まってるだろ」
などと言いつつも、
額からタラッと一筋の汗が流れたりしましてね。
翌日から、テレビをダラダラと見るクセが
治っちゃったりするわけですね。
やたら几帳面で
細かい事を気にして指摘する旦那さんだったら、
「今日美容院で雑誌を読んでたら、
『妻に神経質なことを言う夫の85%が、
急にハゲてくる』って書いてあったけど、
アテにならないわよね~?」
てな事を言いながら、
チラッと旦那さんの頭に目をやれば、
それを機に奥さんに対して【放任主義】になる事請け合いですね。
「驚いたんだけど、チカンで捕まった人の92%が、
トイレで新聞を読むクセのある人なんだって。
あなたが心配だわ・・・」
もはや言いがかりとしか思えないような
データを提示されても、旦那さんは翌朝から、
新聞をトイレに持ち込まなくなるでしょうね。
微笑亭さん太