太陽が、いっぱいいっぱい
これほどまでに太陽が注目を浴びた期間というのも、
今までに、あまりなかったですよね。
空に輝く太陽というのは、我々の生活にとって、とても大切なものです。
もしも太陽がなかったら、
錦野旦のヒット曲は生まれてなかった事になりますから、
それだけでも、人類の歴史にとっては大きなマイナスだったでしょうね。
…そうか?
太陽の年齢というのは四十六億歳だそうでして、
結構なお年頃なんですね。
ちょうど寿命の半分ほどを消化したみたいですから、
約四十六億年後の地球の事を考えて、
今のうちから避難袋とか用意しておくべきですよね。
備えあれば憂いなしです。
太陽の表面温度というのは約六千度なんですが、
四千度くらいしかない低温の部分というのが存在していて、
これを『黒点』というんですね。
磁場の影響などで出来ると言われてますが、
実際に黒い点に見えるから黒点と言うわけでして、
これが三十点以下になると『赤点』と言うわけですね。
『お日様』の『日』という字の真ん中の棒は、
黒点を表しているという説もあるくらい、
黒点は太陽の活動の目安になっているんですが、
今年は全く見えない日が非常に多く、百年ぶりの低水準になってるんだそうですね。
黒点の増減というのは約十年の周期があり、
景気の動向や大地震と関連があると言われてますから、気になるところですね。
また、スカートの長さの流行とも関係あるなんて説もありますから、
これから超ミニが流行りになっていくかもしれませんね。

ノルウェーなどの高緯度地方では、
太陽が沈まずに、薄明るい状態が一晩中続く『白夜』というのがありますが、
日本でも太陽がず~っと出てたら困りますよね。
一日中昼間ですから、
フクロウが『トリ目になりたい』なんて羨ましがったりしてね。
当然夜にするイベント、花火大会なんかが出来ません。
だから逆転の発想で、上げたところが暗くなる花火なんてのが作られたりしてね。
暴走族の連中も深夜に爆音を立てて走り回る事が出来ませんから、
仕方なく太陽が燦燦と照りつける中を走るしかなくなってきます。
自然と名称も、暴走族から『太陽族』に変わったりしてね。
何だか昭和三十年代に逆戻りしたような名前になっちゃうんですね。
逆に、ず~っと太陽が沈んだままってのも困りますね。
一日中夜ですから、会社に行くのもスーツの代わりにパジャマを着て、
カバンの代わりに枕を抱えて出勤するんですね。
で、会社では退社時間までずっと寝たまま。
いわゆる『就寝雇用』というやつですよ。
夜のお店関係なんかでも、『二十四時間キャバクラ』なんという、
コンビニみたいな営業をしている店が出てきましてね。
行ってみるとキャバ嬢が、みんな目の下にクマを作って、やつれた顔してるんですね。
「大丈夫?ちゃんと寝てる?」
「三日寝てないとか言わないの~」
なんて、姫ちゃんみたいに言われちゃったりしてね。
当然、自然界にも影響が出てきますよ。
二十四時間光りっぱなしで、ホタルが過労死してしまうという、
そんな世界も困りますよね。
微笑亭さん太