氏よりはだし
足のにおいなんかが気になってきますよね。
外回りの営業マンなんかが
和室に上がるために靴を脱いだ途端、
靴の中で糠漬けでも漬けていたのかと
思わせるようなにおいが、
部屋中に充満するなんて方もいたりしますよね。
夏場は、裸足にサンダル履きで
仕事をしたいと思ってる方も、
多いんじゃないでしょうかね。
小学校や幼稚園、保育園などで、体を鍛えるために、
子供をなるべく裸足で生活させるという
【裸足教育】と呼ばれるものがあります。
これ、元々は福島県白河市の
関辺小学校というところの校長先生が、
児童が裸足で水たまりで遊んでいるのを見て、
頭の上にパッと電球が輝きまして、
『足を自然の状態にする』という発想が起こった事から
始まったようですね。
その後『足の指を自由に使える』とか
『土踏まずの成長に良い』『暑い日でも足が蒸れない』『風邪を引きにくくなる』
『足の裏を刺激する事で脳が活性化する』など、
数々のメリットが判り、
全国に広がっていったようですね。
ただ、ある程度予想のつく事ではありますが、
デメリットもあります。
運動場や校庭に大きな石やガラスの破片が落ちていたり、
校舎内に画鋲などが落ちていると、
それを踏んでケガをする可能性があります。
昭和の頃は『そのくらいのケガは、子供の勲章だ』で
済んだのかもしれませんが、
今の平成の世は、そういうわけにはいきません。
すぐに親御さんが、
学校にクレームをつけにきたりしますからね。
「校長先生!ウチの子、裸足で歩いていて、
足の裏に画鋲が刺さってしまったんですよ!
どうしてくれるんですか!?」
「はい、裸足で歩く時には画鋲に気をつけなさいと、
釘を刺しておきました」
こんな会話が交わされてるんじゃないですかね。
このほどアメリカ・ノースフロリダ大学の研究チームが、
『裸足で走ると頭が良くなる』という研究結果を
発表したそうですね。
研究チームは72人の男女にテストをした後、
【靴を履いた状態】と【裸足の状態】で
グラウンドを走ってもらい、
その後またテストをするという実験を行いましてね。
その結果、靴で走った場合は、ランニングの前と後では
成績にほとんど差がなかったんですが、
裸足で走った場合は、ランニング前より後の方が
平均で16%も成績が向上したんですね。
裸足で走った事で脳の働きが活発化し、
認知能力が向上したというわけです。
「やはり、裸足で走ると頭が良くなるようだね」
「じゃあ全裸なら、もっと頭が良くなるんじゃないでしょうか?」
これは是非、検証していただきたいですね。
【全裸急げ】と言うくらいですからね。
「将棋や囲碁といった、頭を使う趣味を持っている方は、
裸足で対局に臨んだ方がいいようですね」
「どうしてですか?」
「すぐに、玄人はだしの実力になれます」
人間にとって裸足がいい事が判りましたから、
裸足を推奨するドラマとか作られるかもしれませんね。
常に裸足で過ごす幼いヒロインが登場する
【靴なき子】なんてんでね。
決め台詞の『同情するなら靴をくれ!』と
叫ぶヒロインを演じる女優の名前は多分、
【裸足祐実】でしょうね。
微笑亭さん太