巨人は永久に不滅です
地名というのが存在しますが、
東京都世田谷区にある【代田】という地名は、
伝説の巨人である
【だいだらぼっち】から来ているそうですね。
やはり、巨人というのは
実在していたのかもしれませんが、
大和地方と言いますから今の奈良県のあたりには、
その昔、脛の長さだけで握り拳八つ分もあると言われる
【八束脛】と呼ばれる巨人族が住んでいたそうですね。
身長二メートル以上は優にあったといいますが、
滅びてしまったわけでして、
その原因というのは生まれてくる子孫たちが、
みんな親不孝者ばかりだったからだそうですね。
やはり拳八つ分も脛がありますから、
子供は親の脛をかじり放題だったという
事なんでしょうね。・・・諸説あり、ですけどね。
そういった巨人伝説というのは、
海外にも色々ありますよね。
それが現存する建築物の成り立ちに、
大きく関わっているなんて話がありましてね。
【世界の七不思議】のひとつに数えられている、
エジプト・ギザの【ピラミッド】ですが、
人類が高度な科学技術を手にした現代にあっても、
建造の方法や理由については、
確かな事は判っていないんですね。
ギザのクフ王のピラミッドは、
一般に考古学者たちの間では紀元前二千五百年頃に
建造されたと考えられていて、
世界各国の教科書にもそのように記されているんですね。
しかし、
放射性炭素年代測定などの結果を元に判断すると、
実は紀元前七千~五千年に建造されていたと
信じる考古学者も少なくないそうでして、
定説よりも実際は二千五百年以上古い可能性が
あるんだそうですね。
そうなると、古代エジプト文明が始まったのは、
紀元前三千年頃ですから、それ以前から、
ピラミッドが存在していたという事になるわけです。
そしてそれを作ったのが、太古の昔、
この地球上に存在した【巨人】ではないかという説が
登場するんですね。
その根拠としては、現存する壁画の中には、
明らかにスケールの異なる人間たちの姿が
描かれているものがあり、中には小さな人間と、
背丈が何倍も大きな人間とが一戦を交える様子を
表した壁画さえ発見されているそうですね。
これらが、古代エジプト人が、
巨人たちからピラミッドを奪った可能性を
示唆しているという事なんですね。
まあ、非常にロマンのある話だとは思いますよね。
現代にも、雲衝くような大男の巨人が
生息していたら大変ですよね。
何かにつけてスケールが大きいですから、
動物園が生け簀代わりですよ。
好きな動物をつまみあげては、食べたりするわけですね。
琵琶湖が風呂代わりで、
ウォシュレットは華厳の滝だったりしましてね。
ドーム球場に野球の試合を見に行くと、
天井で頭を打ってしまいますし、
その体格の良さを生かして相撲部屋に弟子入りすると、
親方衆に【新弟子の巨人】とか
呼ばれたりするんでしょうね。
ただ、我々普通の人間にとっては、
巨人よりも、ハンディサイズの
【小人さん】がいてくれた方が便利ですよね。
そのサイズだったらカバンに入れて持ち歩けますから、
万が一、引ったくりにあった時なんかでも、
カバンの中から『泥棒!泥棒!』と叫んでくれますから、
防犯に役立ちますよ。
あと、何かの順番待ちの列に並ぶ時でも、
ごく僅かなスペースで十人分くらいの席を取れますから、
周りにも迷惑をかけなくていいですよね。
もっとも、小人に気付かない人たちに踏みつけられて、
列に並ぶ度に、必ず二、三人犠牲者が出るというのが
玉に瑕ですけどね。
微笑亭さん太