家付き、飯付き、酸素なし
それを駆除するために
特殊な手術を施された人間との戦いを描いた
【テラフォーマーズ】という漫画がヒットしていて、
実写映画化もされてますよね。
将来的には一般人の火星旅行や移住というのは、
昭和の頃から言われてましたが、今に至っても、
まだまだ道のりは遠いようですね。
現在、非営利企業【マーズ・ワン】という会社が、
人類初の【火星コロニー建設プロジェクト】を
進めているそうですね。
これは、テレビのリアリティー番組から
出資を受けて行なっているプロジェクトでして、
当初、世界140ヶ国から
約20万人の応募があったそうですね。
これは火星旅行ではなく、
あくまでもコロニーを建設して
住むという前提なわけですから、
相当なチャレンジャーの方々ですよね。
候補者はここから、百人に絞られたようでして、
その百人に対し、選考過程の新たな段階の一環として、
全五日間に渡る選抜試験を実施すると発表したんですね。
今回実施される第三段階の試験で、
さらに40人にまで絞られ、最終的には
そのうちの24人が、
2026年に火星に向けて出発するそうですね。
火星に向けて出発すると言っても、
これは【片道旅行】ですからね。
校長先生からの『家に帰るまでが火星旅行です』
という言葉もなく、火星に着いたらそれっきりなわけです。
二度と帰って来られない旅に
行きたいという、
奇特な方が沢山いるんですね。
ただ現在の技術でも、火星に到達するまでに
一ヵ月半くらいかかるそうですから、
「火星まで行く宇宙船の中には、
ちゃんと乗組員24人の
一ヵ月半分の食料は積めるんですか?」
「いえ、それだけの食料は積めませんが大丈夫ですよ。
何しろその24人は【乗組員兼、食料】ですから」
なんてな事言われたら嫌ですよね。
地球への帰還は予定されていないため、
メンバーは集団で生活して、水を探したり、酸素を作ったり、
自分の食べ物を自分で育てるなどの
能力が必要となってくるわけです。
これはもう無条件で【TOKIO】を
メンバーに加えた方がいいですよね。
彼らだったら、野菜から蕎麦から家から、
みんな作ってしまうでしょうからね。
「いいですか、皆さん。
これからこの火星で集団で暮らしていくわけですから、
自分たちで酸素も食料も作っていかなければなりません。
頑張って作ってください」
「・・・すみません、僕たち食料を作るより先に、
子供を作ってしまいました」
男女数人が一緒に暮らせば、
こういう事もあるんでしょうね。
これからは、
他の星で生活する人たちが出てくるとなれば、
そういう事態を想定した教育のあり方なんというのも
問われてくるでしょうね。
「高校に、宇宙空間で料理や裁縫が出来る女性を
養成する科を作りました」
「へえ~、それは何ですか?」
「【火星科】です」
なんてんでね。
そんな学校に通う生徒たちは、電車に乗る時などは
【惑星割引】がきいたりするんでしょうね。
微笑亭さん太