レッツ暴!
通称【暴排条例】というのが制定されてからというもの、
一般国民でも暴力団と
関わってはならないという事になったわけです。
そうなった時に、一部の暴力団は凄かったですね。
それまで【みかじめ料】などを
払ってくれていた顧客に対して、
「こんにちは、こちらは公共機関です。
お宅、○○暴力団と付き合ってるでしょう?
証拠は挙がってるんですよ」
とオフィシャルな機関を名乗って脅迫したり、
詐欺まがいな真似をしたんですね。
転んでもただ起きないとはこの事ですよね。
ああいう職業の方たちというのは、
ある意味、企業努力に熱心という言い方も
出来てしまうわけですね。
国内最大の指定暴力団が分裂したという事で
緊張感が高まってますよね。
現執行部に反発するグループが離脱して
新たな団体を設立した事で、
警察当局が両派による抗争を
警戒する状態が続いてましてね。
来るべき時に備えて、
拳銃の調達や襲撃要員の確保など、
大きな抗争に向けた準備がされてるそうでして、
特に【ヒットマン】を募る声かけが
増えているそうですね。
暴力団的ハローワークみたいなものですが、
腕に覚えのある人たちが応募してくるんでしょうね。
そういう臨時で雇われた人たちは、
敵に顔を知られてはいけないという事で、
目立たない【1K】のアパートの一室に
押し込められるわけですね。
これがいわゆる
【六畳ヒットマン(一間)】というやつですよ。
刃物を振り回したり、
拳銃でドンパチやるのは危ないですし、
一般人にも迷惑をかけますから、
もう少し安全な争い方を
提案した方がいいですよね。
「じゃあどうでしょう?
対立している組員同士が、互いの口の中に、
バジルやローズマリーを詰めあうというのは?」
これも当然、
【ヤクザの香草】と呼ばれるようになるでしょうね。
ああいう組織も、
法律がどんどん厳しくなっていき、
組員不足は否めないでしょうから、
若手の組員を確保するための養成機関として、
組直営の幼稚園とか出来たりするかもしれませんね。
こういう幼稚園では、
先生の事を【組長】と呼んだりしましてね。
おやつの時間に出されるのは、
チョコレートやキャラメルじゃなくて
【山口グミ】なんですね。
教室に置いてあるのは絵本じゃなくて、
【月刊少年ヤクザ】なんて本が置かれてましてね。
付録には、網走刑務所の
ペーパークラフトなんかが付いてくるんですね。
そのうちレゴブロックを荒らされた事に端を発する
幼稚園児同士の対立が起こって、
ひよこ組が分裂の危機を迎えたりするという・・・
やはり子供たちは、
大人社会を映す鏡なのかもしれませんね。
微笑亭さん太