3枚気象
台風並みの突風で様々なものが倒れたり、
交通機関にも影響が出たようですね。
ああいう事があると、天気というのは、
我々の生活に密接に関係しているんだという事を実感しますね。
天気予報を見ていると、
雨が降る降らないの『降水確率』はもちろんの事、
洗濯に最適な天候かどうかを示す
『洗濯指数』なんてのも発表されてたりしますね。
近頃はもっと親切になってきて、
車を洗うに適した天気かどうかの『洗車指数』とか、
紫外線の強さを表す『紫外線指数』、
水道管が凍って破裂する危険があるかどうかを示す
『水道凍結指数』なんてのもありましてね。
『降水確率』と似たもので『傘指数』ってのがあるんですが、
これは要するに、
『傘を持って出かけた方がいいよ』というのを
教えてくれる数字でして、
この傘指数が常に『100%』なのが、
海老一染之助師匠だったりするんですね。
もっと変わったところでは、
鍋物がどれだけ食べたくなる天候かを示す
『鍋物指数』なんてのもありましてね。
『鍋物なんて、寒けりゃ誰だって食べたくなるだろ?』って思うんですが、
人間というのは、気温が低くて、なおかつ空気が乾燥している日ほど
鍋物が食べたくなるという傾向があるそうでして、
なかなか含蓄のある指数なんですね。
他にも、風邪の引きやすさを示す『風邪引き指数』だとか、
『かけ布団指数』なんてのもありまして、
これは『かけ布団を何枚かけて寝るべきか』を教えてくれる指数なんですが、
こんな事まで天気予報に教えてもらう必要があるのかと、
疑問に思ってしまいますよね。
しかも、この『かけ布団指数』を見てみると、
『北海道は3枚、沖縄は2枚』って、
大した違いじゃなかったりするわけですよ。
そりゃそうですよね。いくら寒くても、
『かけ布団を28枚かけろ』なんて言われても無理ですからね。
『かけ布団指数』が2枚だったから、
2枚かけて寝たら、寒くて体調が悪くなってしまいましてね。
天気予報にクレームをつけたら、
「仕方ありませんよ、昨日は『風邪引き指数』が90ですから」
なんて言われて、妙に納得しちゃったりしましてね。
情報過多で、何を基準にしていいのか、若干判りにくくなってますよね。
微笑亭さん太