終わりよければ全てよし?
必ず終わりがあるわけでして、
多くのファンに愛された長寿作品にも
最終回というのはやってくるものですよね。
昨年、1973年から41年の長きに渡って連載された
漫画【あぶさん】が終了したなんて事がありましたが、
他のも1999年から【少年ジャンプ】で
連載され続けてきた人気漫画
【NARUTO】が、連載を終了しましてね。
単行本にして70巻、
累計発行部数は1億3千万部以上、
何度も映画化され、2002年からは
テレビアニメも放送されている超人気作ですから、
残念に思うファンも多かったでしょうね。
雑誌に連載される漫画は、人気があれば続きますが、
人気が無ければ、すぐに打ち切られます。
【NARUTO】の作者・岸本さんも、
最初から15年にも渡って連載が続くとは思わずに
描き始めているでしょうから、ストーリーを繋げていくのは、
さぞや大変だったんじゃないかと思いますね。
逆に小説なんかの場合は、
本の厚みが判っていますから、
結末の時期が判りやすい分、
ネタバレするような意味合いもありますよね。
というのも、推理小説なんか読んでいて、
完全に犯人と思われるような人間が逮捕されても、
まだ残りのページが沢山ある場合、
どう考えても他に真犯人が存在するというのが判ってしまいますよね。
これでは【どんでん返し】を謳ってるようなミステリーの
魅力が半減してしまいます。
ですから、
小説の半ばで犯人が逮捕されて、読者が
『あ~これは真犯人じゃないんだろうな』と
確信を持ちながらページをめくってみると、
後半全部が白紙なんて本を作ってみたら
いいんじゃないでしょうかね。
『やっぱりこいつが犯人だったのか!』と、
ある意味【どんでん返し】ですよ。
あるいは最後まで読んでみて、
『犯人の予想が当たったな~』なんて思ってる読者が、
本のカバーをめくってみると、
カバーの裏に続きが書かれてたりしましてね。
さらなる【どんでん返し】が用意されてたりすれば、
本の魅力もアップするんじゃないですかね。
同様に【2時間サスペンスドラマ】なんかでも、
残り時間から真相がネタバレしやすい側面があります。
開始30分あたりで逮捕された容疑者は、
当然真犯人ではないと視聴者が思っていると、
そこから延々、1時間半CMが続いてドラマが終了。
『・・・えっ、やっぱりあの人が犯人だったの!?』と、
テレビの前のお母さんが煎餅をかじったまま
愕然とする光景が目に浮かびますよね。
あるいは、最後まで犯人が判らずに
エンドロールが流れだしましてね。
『えっ、どういう事?』と思っていると、
【ピポンピポン!】とニュース速報を知らせるテロップが流れて、
【有馬温泉連続殺人事件の容疑者として、
不動産会社社長、田中鉄蔵氏が逮捕されました】なんてんで、
テロップの中で犯人を知らせたりなんかしましてね。
「何よそれ!
テロップで犯人が判るなんてありえないわよ~」
なんてんでブツブツ言いながら、
その後に放送される11時台のニュースが始まると、
冒頭でキャスターが、
「さきほど、有馬温泉連続殺人事件の容疑者として、
不動産会社社長、田中鉄蔵氏が逮捕されたという
テロップが流れましたが、その後の警察の調べで、
秘書の木村五郎氏が真犯人だという事が判りました。
ここにお詫びして訂正致します」
なんてな事になると、サスペンス感もよりアップされて、
視聴者が釘付けになる事、
間違いないんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太