あの~北斗の件ですが・・・
悪質商法の出前講座です。
毎年、これくらいの時期に
高師町の老人会の方々から呼んでいただいて
落語会をするのですが、
その場所というのが【高師町公民館】なのです。
来週、出前講座とは別口の会で
呼んでいただいて伺うのですが
昨日の出前講座の依頼が入った時、
『あ~2週連続で伺う事になるんだな~』と思ってました。
公民館が同じでも、使う団体が違う事があるので、
そういうパターンも無いわけではないのです。
現場に着いてみると、
ほとんど人気が無くて、3名の年配男性が、
会場作りのような事をされてました。
「すみませ~ん、今日、ここで
悪質商法の出前講座があると思うんですが・・・」
「悪質商法?出前講座?
・・・いや、そんなの無いよ」
「えっ?そんなはずは・・・」
「あんた、微笑亭さん太さんでしょう?
あんたが来るのは来週だから、楽屋入りが早すぎるよ」
「いやいや、そうじゃなくて。
来週伺うのは判ってますが、それとは別口で、
今日も会があるんですよね?」
「いや、無いよ」
よく伺ってみると、
出前講座で伺う事になっていたのは【西高師公民館】で、
【高師町公民館】とは、別の公民館だったのです。
まさか同じ町内に、
二つも公民館があるとは思いもしませんでした。
そこにいた方々は、来週の会の会場作りの
シミュレーションをされていたようで、
本当にたまたま、そこにいらっしゃったのです。
その方々に西高師公民館の場所を教えていただいて
焦って駆けつけてみると、開始時間の20分前でした。
マジで危なかったです(汗)
バタバタと着替えて高座に上がりました。
毎年GWに津島市で行われている【マラソン落語会】に
【おかもちおじさん】と呼ばれている
名物お客さんがいらっしゃいます。
酒肴を入れたおかもちを持参して、
高座に上がる演者全てにディープに絡もうとする
【黙って聞いていられない子ちゃん】なんですね。
昨日の客席に、
【豊橋のおかもちおじさん】とも言うべき人がいました。
私が隣の楽屋で着替えている時から、
ひときわ大きな声だけが聞こえてきていて
「今から落語?ワシは漫才の方が良かったな~」と
故・立川談志師匠なら、客席に毒づいて
即帰っていくレベルの発言を連発されてました(笑)
私が高座に上がってからも、
小ネタを言うたびに、客席からツッコミを入れ
いちいち絡んでこようとするんですね。
まさに、新たなる【おかもちおじさん】爆誕です。
そういう【かまってちゃん】の方にも、
【イジって大丈夫なタイプ】と
【イジるのは至極危険なタイプ】があり、
その方は、明らかに後者でした(笑)
そういう時の私は、高座の前面に結界を張り、
【ここからは入ってこないで】という波動を送るのですが
【新おかもちおじさん】には一切伝わりません。
とにかく何かにつけて絡もうとする手数の多さと
それを全て無視するという、私のメンタルの闘いです。
岡持流奥義釜手拳(おかもちりゅうおうぎかまってけん)対
微笑流奥義素留生神拳(ほほえみりゅうおうぎスルーしんけん)が
高座と客席で火花を散らします。
まるで、ラオウ対トキの対決のようです(笑)
他のお客さんがよく笑ってくださった事もあって
徐々に大人しくはなっていったおじさんですが、
最後まで絡もうとする意欲は
忘れてないようでした。
またいつか再び、
あいまみえる時を心待ちにしておるぞ、
強敵(とも)よ!
微笑亭さん太