ゴッド・タン?
特に歯の痛みというのは我慢できないものですよね。
ある旅館に泊まった男性が、
そこの宿の奥さんが
歯の痛みで顔をしかめているのを見て、
「奥さん、私はね、良い痛み止めの方法を知ってますよ」
と言って、奥さんの頬っぺたにキスをしたんですね。
された奥さんは驚いて部屋を出ていったんですが、
暫くして、旦那さんである
宿の主と一緒に男性の部屋にやってきましてね。
冗談がキツいと怒られるのかと思っていたら、
「お客様は痛み止めの良い方法をご存知だそうですね。
ひとつ私にもお願いできないでしょうか?
実は私、長年、イボ痔の痛みで苦しんでおりまして」
これはまあ、自業自得というやつですよね。
ところが実際に、これと似たような方法で
病気を治してしまう方がいるそうですね。
ボスニア北部に住む、
ハヴァ・チェーヴィチさんという77歳になるお婆ちゃんは、
患者の目を舐める事で
眼病の治療ができるそうですね。
これまで40年以上に渡り、家族や隣人の他、
近くの村へ治療に出向いたりもしているんですね。
彼女は、自分の舌が持つ神秘的な力に
小さな頃から気付いていて、
弟がドライアイの症状を訴えていた時に、
半ば冗談で押さえつけて目を舐めると、
弟はそれから遠くの物が
見られるようになったそうですね。
当人がそう言ってるんですから間違いないんでしょう。
アレルギーやドライアイ、
結膜炎、高眼圧症、白内障などの重篤な病気をも
舌一枚で治してしまうというのですから凄いですよね。
【黄金の舌】と呼ばれるのも頷けます。
彼女の40年以上に渡る実績を聞きつけ、
今ではサラエボやクロアチアといった遠方から
治療に訪れる人たちも増えているそうですね。
治療の時間は数分間と短いんですが、
かなりしっかりと眼球を舐め、
舐め終わった後には必ず消毒用のアルコールで
口を消毒しているそうです。
・・・できれば舐める前に消毒してほしいですけどね。
彼女は、この舌は奇跡であり、
神さまからの贈り物で
誰にも受け継がれなかったために、自分の死後、
『舌を切り取って治療に使って欲しい』と
願っているそうですね。
「でも、舌を切り取っちゃったら、
お婆ちゃんの舌が無くなっちゃうでしょう?」
「大丈夫じゃ。
ワシには舌が二枚あるから」
やはり今いち、
眉唾な感じは漂ってきますよね。
日本でも、患者を叱り付けて病気を治す
【罵倒医者】なんてのが出てきましてね。
「先生、ちょっと熱っぽくて、
咳や鼻水も出るんですけど」
「風邪なんか引いてんじゃねえよ!」
その勢いに押されて、
たちどころに病気が治っちゃうんですね。
がん患者に対しても、がんが転移しそうになると、
「なにガン飛ばしてんだよ!」
なんて凄むと、
たちどころにがん細胞が消えて無くなってしまうという、
そんなお医者さんが出てきたらありがたいですよね。
微笑亭さん太