世にも着物な物語
豊橋まで行ってきました。
目的は着物を買う事です。
今年の2月に営業を通じて知り合った
Nさんという76歳になる男性がいらっしゃるんですね。
その時、私の高座を見て、
随分気に入って下さったようでして
「俺は株をやってるからさ、株で儲かったら、
あんたに着物作ってあげるよ」
「あ、そうなんですか。
ありがとうございます(笑)」
もちろん私は、100%冗談だと受け止めていました。
8月に別の営業でNさんとお会いしてご挨拶をしたら、
「株で儲かったからさ、
約束通り、着物作ってあげるよ」
「へえ~そうなんですか。
ありがとうございま~す(笑)」
もちろん、この時点でも100%冗談だと思っていました。
ところが、Nさんは本気で言って下さってたようで、
本当にスポンサーとなって、
着物を買っていただける事になったのです。
まさかまさかの、あり得ない展開です。
それで昨日は、Nさんと、
Nさんとお知り合いになるきっかけとなった
営業の高座に呼んで下さったAさんご夫婦もまじえ
4人で豊橋まで着物を選びに行きました。
我々が着物を買う時は、
天狗連のメンバーであり、某着物屋さんの店長である
那古家攻君にお世話になっていますので
彼のお店へと行きました。
私としては着物を作っていただけるだけで
恐縮してしまう事なのですが、
Nさんは余程株で儲けられたのか
かなりの予算を用意しておられました。
交渉上手なAさんの奥様の【豪腕】もあって
着物3枚、羽織1枚、帯1本、足袋1足という
信じられない量の高座セットを
買っていただいちゃいました。
色々無理を聞いてくれた攻君にも感謝しています。
落語を始めてかなり経ちますが、
こんな経験は初めてですし、
まだ信じられません。
Nさん、Aさんご夫婦、
何とお礼を申し上げていいか判りませんが、
本当にありがとうございました。
このご恩を返すためには
目の前で落語を100席くらいやらないといけません。
・・・いや、かえって迷惑ですね(汗)
私にとっては、
ちょっとした宝くじに当たったも同然の経験ですが、
着物が出来上がるのが楽しみです。
ありがとうございました。
微笑亭さん太