オーバーな話
藤川優里議員が有名になってからというもの、
『〇〇すぎる××』という言い回しの方が、
色んなところに登場してきてますよね。
岩手県久慈市の小袖というところに
『可愛すぎる海女』というのが、いらっしゃるらしいですね。
この方、大向美咲さんという十九歳の新人海女さんなんですが、
NHKで取り上げられた事をきっかけに大ブレイクしましてね。
それからというもの、
彼女見たさの観光客が小袖に押し寄せてるそうでしてね。
ここでは観光客向けのサービスとして、
五千円払うと、海女さんが海に潜って貝類などを獲ってきてくれるらしいですね。
当然、彼女の指名客というのは多いんですが、
彼女はまだ新人ですから技術も未熟で、あまり獲れないんですね。
でもまあ、そこが可愛いというので、
『美咲ちゃん頑張って~』という声が沢山かかるわけですね。
何とか獲物を獲ってきてお金をいただくと、
『ご声援(五千円)ありがとうございました』と、
二重の意味でお礼を言ったりしてね。
目下の悩みは、ご指名が多くて、
肝心の海女さんとしての技術を磨く暇がない事だそうですね。
彼女としては早く技術を身につけて『プロ』になりたいのに、
いつまでたっても『アマ』(海女)のままだったりするするわけですね。
そのうち、『面白すぎる落語家』なんて方も出てくるかもしれませんね。
高座で普通の事をただ喋ってるだけで
客席は抱腹絶倒なわけですよ。
しまいには、袖から出てくるだけでお客さんが指をさして大笑い。
笑わせてるんだか笑われてるんだか、
よく判らなかったりするんですけどね。
そんな爆笑の天才噺家ですから、
当然の事ながら、弟子入り志願者も殺到します。
ところが何人弟子を取ってもうまくいかない。
というのも、師匠が稽古をつけようと噺を教えているうちに、
その面白さに弟子が笑い死にしてしまうという、
面白すぎるゆえの悲劇なんという事もあったりするわけですね。
よかった~、自分はそんなに面白くなくて(泣)
微笑亭さん太