現実と印象
落語を演らせていただくわけですが、
年間を通じて、『今日はウケたな~』という
【会心の高座】というのは、
ほとんどないですね。
それでも時には
何がどう間違ったのか、
ウケたと言える高座があったりします。
ところが、
その高座の映像なり録音なりが残っていて、
後でその音源を自分で聞いてみると、
『・・・あれ?この程度のウケ?』みたいに感じる事が
多々あったりします。
自分が演っていた印象としては
大爆笑レベルだったのが、
いざ聞き直してみると、
案外ウケてなかったりするんですよね。
その現実を目の当たりにして
結構落ち込んだりする事があります。
客観的に判断してみると、
当日は場の空気にごまかされていた現実が
よく判ったりしますね。
逆に『ウケなかったな~』という高座を
後で聞いてみると、
これがなかなか思った以上に
徹底的にウケてなかったりします(笑)
ウケたという高座は、
決して【現実】ではなく、
単なる【印象】なんだな~と
気づかされますね。
微笑亭さん太