文通するヒーロー
各国によって様々な特色があり、
一種の文化にもなっている事が多いですよね。
【スパイダーマン】や【超人ハルク】で知られる、
米大手の漫画出版社【マーベル・コミックス】が、
イスラム系女子高生が主人公のヒーロー漫画を発表したそうですね。
主人公はニューヨーク郊外に住むカマラ・カーンという16歳の少女で、
スカーフを被った母や、ヒゲを生やした兄など、
パキスタン系の保守的な家庭に育ち、体の大きさを変えられる特殊能力を得て、
スーパーヒロインとして活躍するそうですね。
ヒーローのほとんどを白人男性が占める米国で、
初めての取り組みだという事ですが、
日本でも仮面ライダーの主人公が外国人なんて事も出てくるかも知れませんね。
「ルゥアイダー・キック!」 なんてんで、やたら【R】の発音がいい必殺技をくらったりすると、
怪人も【Bomb!!】といって爆発しないといけなくなりますね。
いつの時代も、ヒーローは子供たちの憧れの的だったりしますが、
虐待を受ける子供たちが、悩みを手紙に書いて投函できる
【ヒーローポスト】というのを、愛知県のNPO団体が作って、
スーパーなどに置いているそうですね。
『どこかにいるヒーローに手紙を出せば、返事がもらえる』という設定で、
NPOのスタッフが子供たちと文通をして、
虐待を早期発見しようという試みだそうですね。
そばに置かれた用紙には『よくたたかれる』、
『いつもおなかがすいている』といった項目が並び、
選んで印を付けられるようになってましてね。
これを投函して店員さんに引換券をもらい、
一週間後に店で券を渡せば、ヒーローからの返事がもらえるそうで、
虐待の深刻な状況が判れば、児童相談所や警察に知らせるそうですね。
この場合は、スタッフが文通で子供の本音を引き出そうとしているわけですが、
実際に色んなヒーローが一般家庭にやってきたら、
子供たちは大喜びですよね。
仮面ライダーがやってきて、虐待しているお父さんに延々説教をして
『…すみません、私が間違ってました』と言わせるまで続けるんですね。
ライダーですからきっと、
【変心】させるのは得意でしょうからね。
戦隊ヒーローのピンクがやってきて、お父さんにハニートラップを仕掛けて、
それをレッドたちが隠し撮りして、
『職場にバラまきますよ』と脅して止めさせるなんてパターンもありますよ。
どうかすると、
ポストを置いているお店の店長さんがやってきましてね。
「……え?おじさんは何?」 「スーパーマンです!」 なんという、
ベタすぎるネタできたりしましてね。
そのうち、本物のヒーローがポストに手紙を投函してきましてね。
『私たちは、いくら悪を倒してもタダ働きです。
しかも年中無休ですからバイトもできません。
保険もなければ交通費もなく、危険手当もないんです。
何とか助けてください』 ヒーローの仕事というのは、
ブラック企業よりも大変なんだという事が、実感できますよね。
微笑亭さん太