氷の微笑
青木小学校に行ってきました。
PTAの方が企画された講演会にて、
30分ほど喋ってきました。
最近、超寒い日が続きますが、
この日の朝も雪がちらつく空模様で、
風邪が治らない私には辛い陽気でした。
全校生徒800人の前で演るという事になれば
当然会場は【鬼門】である体育館になります。
校長室が楽屋となっていたんですが、
着く早々、校長先生から、
「最近、インフルエンザが流行りかけておりますので、
生徒全員にマスクをさせております。ご了承ください」
高座に上がってみると、本当に生徒一人残らずマスク姿でした。
800人のマスク姿というのは、なかなか壮観なものがありました。
体育館にはストーブが三つほど焚かれていましたが
焼け石に水でして、とにかく寒い!
何しろ噺の途中で脱いだ羽織を、また着たくらいですから。
……あ、すみません、ウソつきました。
子供たちは、当然落語なんか初めて聞くわけで、
最初は何ともいえない緊張感が漂っていました。
しかし、徐々にエンジンがかかってきた感じで、
そのうちに、笑いが収まらなくて、
なかなか次の台詞が言えないような状況に。
これは決して私の落語が超面白いというわけではなく、
『周りが笑ってるからボクも笑っておこう』みたいな感じで、
次から次へと連鎖していく【笑いのパンデミック状態】です。
インフルエンザが流行るのはマズいですが、
こういう【感染】なら大歓迎です。
小学生相手にダダスベリしたらどうしようと心配でしたが、
とりあえず、ノルマ分くらいは笑ってもらえたかもという事で
肩の荷が下りました。
微笑亭さん太