大は小をシャネル
高値で取り引きされるなんて事はよくありますよね。
その人が人気者であればあるほど、当然の事ながら値段は高くなります。
以前、ハリウッドスターゆかりの品々を一堂に集めたオークションが、
アメリカのロサンゼルスで開かれ、映画『七年目の浮気』で、
地下鉄の通風口の上に立ったマリリン・モンローのスカートが
大きくめくれ上がるという有名なシーンで使われた
白いホルターネックのドレスが、460万ドル、
約3億7千万円の高値で落札されたなんて事がありました。
高額になる事は予想されていましたが、
その予想金額を倍以上上回ったという事で、
彼女の人気の高さが伺えますよね。
他にも『紳士は金髪がお好き』の
真っ赤なスパンコールのドレスが約9600万円、
『帰らざる河』の酒場の衣装が約4000万円で落札されたという事ですから、
女子高生が一度履いた下着が1万円で売れるのとは次元が違いますよね。
それだけではなく、2010年の6月のラスベガスのオークションでは、
彼女の胸部を含むエックス線写真3枚が出品され、
胸部エックス線写真は25000ドル、横から写したものなど2枚は、
それぞれ1万ドルで落札されたといいますから、
モンローあたりになると、皮膚の表側だけではなく、
皮膚の裏側まで売り物になるんですね。
そんな風に、今でもカリスマ的人気を誇るマリリン・モンローの声が、
今度CMで使用される事になったようですね。
高級ブランドとして知られる【シャネル】が、
『シャネルの5番を着て寝る』と彼女が答えたインタビュー音声を、
テレビ広告で使うと発表したんですね。
このインタビューは1960年にマリー・クレール誌が行ったもので、
この中でモンローは、
「『眠る時は何を着るの?』と聞かれて、【シャネルの五番】と答えたの。
裸で寝てるとは言いたくなかったの。でも本当の事よ」
と答えてるんですね。
この一言だけを見ても、彼女がウイットに富んだ、
結構知的な女性である事が伺えますよね。
CMでその声が甦るというのは、
往年のファンにとっては涙ものじゃないかと思いますね。
過去の偉人や有名人がCMに出演してくれたら、
商品の売り上げも伸びるんじゃないでしょうかね。
たとえば、『マクベス』や『オセロー』で有名な文豪、
シェイクスピアが【日本ハム】のCMに出ましてね。
「お歳暮にハムを贈る喜び…日本列島、ハム列島(ハムレット)」
なんて言えば、そのインパクトは絶大ですよ。
あと池波正太郎さんは、ハンカチのCMに出ましてね。
出かけようとする池波さんに奥さんが、
「鬼平、ハンカチよ(鬼平犯科帳)…」
と差し出す、心温まるCMですね。
戦国時代からは、秀吉の側室・茶々と信長の妹・お市の方が
コンビで伊藤園のCMに出ましてね。
ペットボトルのお茶を飲んで、
「お~い、茶々!」
「おいち~(美味しい)!」
なんてやれば、爆発的に売れるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太