掃除機とのゴミュニケーション
様々な通販番組というのがやっていたりします。
実に巧みに宣伝するので、ついつい電話をしてしまう方も多いようですが、
その通販番組の定番商品のひとつに【掃除機】があります。
何だか家中のゴミを一瞬にして吸い込むほどの
勢いがありそうで買ってしまうんですが、確かに吸引力は凄くても、
意外とすぐに壊れてしまったりなんかしましてね。
通販の謳い文句を信じてしまったがために損をするという、
これがいわゆる【掃除機ものがバカを見る】という事なんでしょうね。
今【ルンバ】というお掃除ロボットがありますよね。
自分で勝手に床の掃除をしてくれるというので大変に人気があり、
販売台数も右肩上りです。
それなりに綺麗にされているお家でも、
直径30数センチのルンバがホコリを探知しながら室内を動けば、
結構小さなゴミや髪の毛が取れたりして感動するそうですね。
自走して仕事をしてくれるルンバではありますが、
これを作動させるためには、まず床の上の物を
片付けなければならないわけですね。
大きな物が置かれてあれば、ぶつかって動けませんし、
紙やハンカチが落っこちてたりすると、
巻き込んで止まってしまいますからね。
脱ぎっぱなしのパンツなんか巻き込んだ日には、
電気系統から発火して【ショートパンツ】になってしまう恐れもあります。
ですから、ルンバの活躍が可能になる頃には、
結構部屋が片付いてスッキリしてるわけでして、
綺麗な部屋でないと掃除機が使えないという、
ちょっと矛盾した状況があったりするわけですね。
ルンバがホコリを吸い取っていく様子が面白いというので、
ほうきで部屋のチリを集めてルンバの前に持っていく方もいましてね。
ほうきでチリを集めたのだったら、
そのままゴミ箱へ捨てればよさそうなものですが、
そういう事ではないようですね。
何だか、遠くからゴミ箱に放ったゴミが外れたから、
それを拾って元の位置から放り直すみたいな感覚に似てますけどね。
大人ですらそんな感じですから、
子供たちが見ようものなら大変ですよ。
歓声を上げながらルンバの後をゾロゾロついていったりしましてね…
【平成版・ハーメルンの笛吹き】みたいな状況が訪れるわけですね。
あと自走するがゆえに気をつけなければいけないのが、
脱衣所などの狭い空間に入り扉を閉めて、その扉近くにある物を動かして、
ルンバが中に籠城する格好になる可能性があるという事ですね。
機械の立てこもり犯には、ネゴシエーターの説得も通じませんから、
目を離さないようにしないといけませんよね。
こうなるともう、ほぼ人間扱いに近いものがありますが。
こういう自分で判断する家電製品というのは、
今後も増えていくでしょうね。
スーパーから買ってきて、しまい忘れている【要冷蔵】の品物を、
勝手に中に入れてくれる冷蔵庫とかね。
さらに賞味期限切れの品物は、後ろから排出したりしましてね。
洗濯機なんかは、年頃の娘さんとお父さんの洗濯物を、
選別して別々に洗ってくれるとかね。
ファンヒーターなんかは、お父さんがさむ~いオヤジギャグを言った途端に
暖房のスイッチが入るとか、こういう思いやりのある家電は、
爆発的に売れるんじゃないですかね。
微笑亭さん太