音に聞こえた寄席
『福寿いなり寄席』に出演してきました。
真夏と真冬を除き、年に6回ほど開催されている寄席で
私も何回か出させていただいてます。
蒲郡在住の駒久家南朝さんが仕切ってらっしゃる寄席ですが、
3月、4月、5月、9月、10月、11月という
かなり変則的な行われ方をしています。
それでも、もう4年目に入るそうで、
かつては、南遊亭栄歌さんや、酔亭化枝さんも
ゲスト出演された事がある、なかなか貴重な落語会です。
商店街の縁日が開かれ、歩行者天国となる中、
その一画の小屋をお借りしてやるのですが、
いつも、午前&午後の2回公演となります。
(午前の部)
『再就職は楽し』(さん太作) 微笑亭さん太
『三谷祭りの女』(南朝作) 駒久家南朝
(午後の部)
『商店街はここにあり!』(さん太作) 微笑亭さん太
『目黒の秋刀魚』 駒久家南朝
午前の部は、いつも11時からなんですが、
この日は表で太鼓の演奏があるという事で、
10時半のスタートとなりました。
それでも、11時からは
太鼓の演奏とカブってしまうのは避けられません。
私が最初に上がったんですが、
マクラを始めてすぐに、陽気な演奏が聞こえてくるな~と思ったら、
チンドン屋の行列が大音量で演奏しながら、
どんどん小屋の方へ近づいてくるのが判りました。
太鼓よりも先に、思わぬ【伏兵】の登場です。
完全に落語の妨げになるくらいに大きな音で
【炭坑節】を演奏しながら近づいてくるチンドン屋さん。
物理学で言うところの、
ドップラー効果を実感できるくらいの感じです。
私が終わって、南朝さんが上がられる頃には
予想通り、勇壮な太鼓演奏が始まりました。
2人とも、外の音には苦労しました。
お客さんは、午前午後とも、
15、6名くらいしか入らなかったんですが、
ここのお客さんたちというのは、いつもいいお客さんで、
人数の少なさを感じさせないくらいのいい雰囲気で、
かなり笑い声も大きかったと思います。
この寄席は、昨日が今年最後の【納会】となりましたが、
また来年3月から行われますので、
是非ともまた、呼んでいただきたいですね。
微笑亭さん太