ひとつオトナになりました
またひとつ、【おっさん】になってしまいました(笑)
誕生日というと、29歳から30歳になる時は
めちゃめちゃ抵抗があったんですが、
感覚が麻痺したのか、もう何とも思わなくなっちゃいましたね。
ただ年齢を重ねて思う事というのは、
自分が選んだものが【落語】でよかったな~という事ですね。
コントや漫才の場合、どうしても演者の年齢を無視する事はできません。
目に見えている分だけ、
その人の実年齢に応じたネタを演らなければいけません。
しかし落語というのは想像の芸術みたいなものですから、
80歳の大師匠が18歳の町娘を演っても、
芸の力さえあれば、年齢のハンデを凌駕する事ができます。
そこがいいですよね。
…まあ私には、そこまでの技量は伴ってないんですが(汗)
それに噺家の場合、実年齢に応じた持ち味というのもあります。
20代、30代の頃というのは、誰でも勢いがあります。
それが40代、50代と年を重ねるにつれて、
経験を積み、スキルアップしていきます。
勢いの衰えを経験値で補う事ができます。
個人差はありますが、60代、70代になっても、
素晴らしい高座を務められる方は沢山いらっしゃいます。
まさに【生きてる限り現役】という感じの芸能ですよね。
これから自分の演じる高座、自分の作るネタが
どのように変わっていくのか、あるいは変わらないのか、
自分自身でも判りませんし、不安な部分は沢山あります。
でも、いくつになっても、【自分が面白いと思う事】しか出来ませんから、
【どのくらいのお客さんに支持していただけるか】という不安と日々闘いながら、
高座を続けていくしかありませんね。
これを読んでくださっている皆さん、
今後とも、よろしくお願い致します。
微笑亭さん太