ローソン事件に思う事
アルバイト従業員がアイスクリームの陳列冷凍ケースに入り、
中の商品を下敷きにする形で寝転がり写真撮影して、
それをフェイスブックにアップしたために
大騒ぎになったという事件がありましたよね。
このアルバイト男性は経営者の息子だったわけですが、
即刻解雇の上、フランチャイズ契約を打ち切られ
休業に追い込まれてしまいました。
写真一枚で、とんでもない結果になってしまったわけです。
こういうネットから発覚する事件というのは
ここ数年、どんどん増えてますよね。
最近も、USJやディズニーランドで迷惑行為をした事を
ネット上にアップしたために、重い処分を受けたケースもありました。
当人たちは、広い意味での
【ウケ狙い】だと思っているんでしょうが、
それはあまりにも、履き違えてるんじゃないかと思いますね。
どうかすると
【驚かせる事=笑わせる事】だと思っている方がいらっしゃいますが、
それはイコールであるどころか、
大きな間違いである可能性をはらんでいると思います。
よく言われるように、笑いは【緊張の緩和】だと思います。
グ~ッとためて緊張感を煽ったところで、
それを開放してあげる事により笑いが生まれるわけです。
受け取り手が『な~んだ』と、緩和されなければ笑いは生まれません。
驚かせる事により【緊張】は生まれるでしょうが、
それを笑いのベクトルにする【緩和】が見当たらない事が多いんですよね。
アイスクリームのケースに寝転がる写真を見れば、
『……ええっ!?』という事で緊張感は生まれた事でしょう。
でもそれだけです。
そのままでは、緊張感の後に来る不快感しか生み出さないと思うのです。
たとえばそれが、『皆さん、びっくりしたでしょう?
実はこれ、この写真を撮るために自分で購入した
中古のマイ・アイスクリームケースで~す』とでも続いていたら、
苦笑いくらいは生まれたかもしれませんが、
普通のコンビニに置かれているケースだとなったら、
見た人がドン引きする事は確実だという事が、判らなかったんですかね~?
私は最近の若い世代の人たちの笑いのセンスというのは
かなりのものだと評価しています。
それだけに、こういう事件を見ると非常に残念に思いますね。
元は【ウケ狙い】から始まっている事であろうというのが
想像できるだけに残念です。
驚かせる事は笑わせる事とは違うというのは、
自分でもネタ作りの上で時々やってしまう間違いでもあるので、
そのあたり、自戒の念を込めて、こんな事を書いてみました。
微笑亭さん太