名人復活の予感?
高齢者向け事業を展開されている
会社主催のイベントでの、落語会です。
懐かしい映画の上映や、高齢者向けのアイパッド教室などがある中、
午前、午後の2回公演でした。
このお話をオファーしてくれた担当者というのがMさんという方で、
最初の打ち合わせの時に、
「何も判りませんので、色々教えて下さい」
と仰ってた割には、結構落語に関してご存知だったので、
「お詳しいですね」
「ええ…実は以前大阪におりました時に、
繁昌亭で一時期、落語を習っておりました」
「ええっ!?本当ですか?」
「亭号は【天満家】で、芸名もありました」
「えええっ!?」
「【つる】や【道具屋】など、持ちネタも4つほどあります」
「ええええっ!?」
「さらに、漫才台本を書く教室にも通っておりました」
…もう、Mさんが出演された方がいいんじゃないですか(笑)
会場はギャラリー的な所だったんですが、
お客さんは午前、午後とも40名くらいお見えになりました。
午前の部が12時10分くらいに終わり、
一旦着替えた後、スタッフの方々と昼食をご一緒させていただきました。
ただ、お店についたのが遅かった事もあり、
ランチがなかなか出てきません。
午後の部は1時半からだというのに、
料理が出てきたのは1時を回ってからです。
やっとの思いでかきこみ、もう食べ終わるというところで、
女性の店員さんが満面の笑みで、
「…今月は特別に、お飲み物が無料サービスになっております。
何になさいますか?」
この切羽詰まったタイミングで、まさかのラッキー(笑)
私は初めて、アイスコーヒーのイッキ飲みをしました。
再び会場に戻ると時刻は1時26分。
着替え時間は4分です。
全速力で着替えましたが、まだ帯を締めてない段階で前説が…(汗)
何とか間に合わせて高座に上がりました。
終演後、司会をされてたMさんが、
「さん太さんと写真を撮りたい方、撮りますよ~!
どなたかいらっしゃいませんか~?…写真、撮りますよ~
…いらっしゃいませんか~?…さん太さん、帰られちゃいますよ~!
…さん太さんと写真を撮りたい方、どなたもいらっしゃいませんか~!?」
…Mさん、もういいですから(汗)
こんな素人と写真撮りたい人なんていませんよ…と思ったら、
数人の方が気を遣ってくださって、記念撮影をしました。
この日、ベビロイドという赤ちゃん型のロボットが展示されてました。
本物の赤ちゃん同様、泣いたり笑ったりするもんですから、
高齢者の方が、自らお世話をする事により、癒しを得られるロボットです。
日本に一台しかない貴重な物を抱かせてもらって、ラッキーでした。

終わった後、私が着替えている楽屋にMさんが入ってこられました。
「今日は、ありがとうごさいました」
「こちらこそ、皆さんよく笑って下さって、良い会になりましたね」
見るとMさんが考えこんでいるような様子だったので、
今日のイベントについて、
ご自分なりに反省されているのかな~と思ってました。
「ちょっと…考えてしまいますね」
「何か反省点がありましたか?」
「いえ…また落語をやってみようかと」
…まさかの高座復帰を検討中!?(笑)
Mさん、次回は是非、二人会を熱望します。
微笑亭さん太