お安いご用さ!
その費用が捻出できなければ
手術が受けられないという事になってしまいますが、
格安航空会社並みのリーズナブルな値段設定で
手術をしてくれる病院があったら嬉しいですよね。
インド南部の『ナラヤナ・フルダヤラヤ』という大手病院チェーンでは、
心臓手術を約7万9千円くらいでやってくれるそうですね。
そんな『ジャパネットたかた』もビックリするような
激安価格が何故実現できるのかと言えば、
徹底したコストカットという事に尽きるわけですね。
まずエアコンは手術室と集中治療室だけにしかなくて、
病棟は大きな窓で換気するようになっているそうですね。
インドでエアコンなしというのは凄い話ですよね。
さらに入院患者を見舞う親族や友人たちは、
見舞う前に看護コースを受け、患者の包帯を替えるといった
簡単な作業を行えるよう訓練されるそうです。
その時間が4時間あるそうですから、
仕事の合間に行ったりとは絶対できませんね。
それ以前に見舞い客が嫌がって来なくなりそうですね。
ここの見舞い客の中から何人かは、医療の道に目覚めて、
志す人間が確実に出そうな気がしますよね。
建物にも工夫が凝らされています。
一般的な病院に多い数階建ての建物は、
高額の基礎工事や鉄筋強化、エレベーターや複雑な火災安全装置などを
必要とするので採用されてないんですね。
建物の大半はプレハブで、現場で組み立てたそうですね。
「おめでとうございます。手術は大成功です」
「先生、ありがとうございました!」
その瞬間に大きな地震が来たら、
そっちで死んでしまう可能性がありますよね。
しかしそれだけ安い値段での手術となると、
具体的な内容も気になりますよね。
まず麻酔の段階から、ちゃんと麻酔をしてもらえるかどうか心配ですよ。
「麻酔はですね、料金によってA、B、Cと三つに分かれてますよ」
「どう違うんですか?」
「Aコースは、完全に痛みを抑えますから全く痛くありません。
Bコースは、少しだけ痛みを感じます」
「なるほど。ではCコースは?」
「薬品などは使わず、耳元で
『大丈夫、大丈夫、痛くないよ、気のせいだよ』と言い続けるだけです」
これだけでも嫌なんですが、『心臓は持ち込みでお願いします』とか、
『手術終わりましたので、縫うのは自分で縫ってくださいね~』とか言われたら、
いくら安くても、ここで手術は受けたくないですよね。
微笑亭さん太