それは、飛んでもない話
近年は観客動員数が頭打ちの傾向にありましてね。
その大きな理由の一つが『ホームラン数の減少』だと言われています。
国際大会の増加に対応するために
『統一球』が導入されてからは、その傾向が顕著でした。
やはり豪快なホームランがなかなか出ないとなると、
ファンにとっては魅力に欠けるんでしょうかね。
そんな中ボールが、
また再び『飛ぶボール』に変えられていた事が発覚しましてね。
シーズン当初から今シーズンは、
ホームランの数が昨年よりも大幅に増えていたんですね。
5月の時点で、一試合平均のホームラン数は、
昨年の1・〇2本から3割増しの、今季は1・36本出てました。
球場別に平均ホームラン数を見ても、ほとんどの球場でアップしていて、
東京ドームに至っては、昨年の〇・75本から2・24本と、
ほぼ3倍になってたんですね。
ボールにジェットエンジンが搭載されたんじゃないかと思うくらい、
よく飛ぶようになったわけですから、
球自体が変質したのではないかと勘繰りたくなるのは当然です。
しかし日本野球機構は、『反発係数などの数値は二年前から変っていない』と、
変質を認めてなかったんですね。
でも何か秘密があるんじゃないかと、
ボールを作っている工場に潜入して調べてみたら、
従業員がボール一個一個に、マジックで何かを書き込んでるんですね。
何て書いてあるんだろうと見てみたら、
『会社で不祥事を起こした社員』と書かれてましてね。
これはよく飛ばされるでしょうね。
しかしこの【不祥事】は、由々しき事態ですから、
ファンや選手が納得するような解決が必要となってくるでしょうね。
0対0でがっぷり四つなんという
投手戦を好む方もいらっしゃいますが、
派手に得点が入る打撃戦を好むファンは多いです。
だったら『先に50点取った方が勝ち』
みたいなルールでやるのも面白いですよね。
どちらかのチームの得点が50点になるまで
延々とゲームは続けられるんですね。
これは勝つ以前に、
早くゲームを終わらせるという事もテーマになってきますから、
いいピッチャーは嫌われますよ。
相手を0点に抑えたりすると『ある程度は打たせろよ~』みたいな空気が、
味方の選手からも流れたりするでしょうね。
逆に『1点取ったら即終了』みたいなルールにしたら、
常にサドンデス状態ですから緊迫感がありますよ。
先頭打者ホームランなんか打った日には
一分で試合が終わってしまいますから、
チケットを買って見に来ていたファンから、
打った選手が袋叩きにされたりしてね。
それなりの時間ゲームを続けるために、選手も工夫をしましてね。
ヒットを打っても、一塁手前でわざとコケてアウトになったり、
三塁から二塁、一塁と【逆盗塁】する選手が続出するでしょうね。
微笑亭さん太