快作を生む改作となれるか?

プロの師匠や社会人の方々から依頼をいただいて、
新作落語を書くという作家活動もどきをしておりますが、
時には『古典落語の改作』というのも手掛ける事があります。
新作落語を、さらに改作するなんて場合もあります。


どなたもご存知ないでしょうが、
林家木久蔵師の『火焔太鼓』『新聞記事』、
林家三平師の『ざる屋』『有馬の秀吉』、
桂かい枝師の『壺算』『豊竹屋』『天神山』『丑三つタクシー』、
春風亭小朝師の『ぼやき酒屋』などは
【さん太改作バージョン】でかけて下さっています。


改作というのは、
従来の古典落語にギャグを入れたり、展開を変えたりして、
オリジナリティを出す作業ですが、これがなかなか難しいです。


もちろん、新作を1本書くのも難しいんですが、
新作の場合は無から有を作り出しているので、
とりあえず作業のあとが判りやすいです。
【平地】だったところに【家】が建てば、
たとえあまりいい家じゃなくても【建てた】という事は一目瞭然です。


ところが古典の改作というのは、
元々建っている家の【内装工事】のみをするわけですから、
一見したところ作業のあとが判りにくいです。
早い話が『ギャグを沢山盛ってナンボ』という事になりますので、
非常に【手数(てかず)】が必要となります。


オリジナルの新作の場合は、依頼者の方に
『ギャグはさほど気に入らなくても、噺の展開が好き』と思ってもらえたら、
それはそれでありなんですが、
改作の場合は、既にストーリーは存在していますから、
ギャグのみで勝負するようなものです。


下手すると変なギャグを入れたために、
普通に演れば面白い噺を、ぶち壊してしまう可能性まであります。
ある意味、新作を書くよりセンスを問われ、
大変な作業と言えるかもしれません。


改作には、ギャグを入れる作業の他に、
『展開を変える』という作業をする場合もあります。
これは本来のストーリーを変えてしまうわけですが…
非常に勇気のいる事ですね。


ともすれば古典落語という、畏敬の念を持つべき存在を、
根幹から否定するような事になりかねませんからね。
自分で高座にかけるためだけならまだいいんですが、
お仕事として依頼を受けた時、
『これを演ってみてください』と言って依頼者に渡すのは度胸が要ります。


ギャグを入れる場合は増量するわけですから、
大体『+α的感覚』でいいんですが、展開を変えるのは、
『従来の物を捨てる』という事になります。
だから、よほどその着想に自信がない限りは、
思いついても二の足を踏んでしまいますね。
非常に悩ましいです…まだまだ勉強不足ですね。


新作の執筆だけではなく、
古典の改作もやらせていただいておりますので、
もしも気が向かれましたら、アマプロ問わず御依頼ください。


微笑亭さん太
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

(ここにマヨネーズを入れたらどんな味になるかしら…)みたいな。




改作って、女性のお着替えみたいな感触ですね。
スカートを替えればインナーもアウターも靴もバッグも髪型もネイルまで
替えちゃう方もいらっしゃいますからね。
美への追求なわけですが、さん太さんも作品を追求してらっしゃるんですね。


無眠さんは、いつになったら生えてくるんだ!と
毎日おでこに追及されてるそうですが、
改作ならぬ不作って感じでしょうか。


Re: (ここにマヨネーズを入れたらどんな味になるかしら…)みたいな。

華さん、ありがとうございます。

マヨネーズは
凍らせてから解凍すると油分が分離して
その予想以上の油分の多さにドン引きすると聞きました。

なるほど!

古典の改作、非常に勉強になりました。
やっぱり長年語り継がれてきたものを、改作するって、勇気いりますよねー。
重要文化財のお寺が古くなったんで、現代風にリフォームしてよって言われたって、大工さん、手が震えると思います。
「ええんか、ええんか、バチあたるんちがうん」って。
特に、ここの柱切って、間取りを変えて……なんて、恐ろしいですよね。

けど、内容もサゲも、いちいち説明がないと一般人にはわからない……というレベルまでに古くなった噺は、やっぱり誰かが手を入れて、復活させてあげたいものですよねー、あんまり詳しくないですが、米朝師なんかはそうやって、滅びかけた噺を復活させてはったんじゃないでしょうか。

ほんと勇気も実力もいると思いますが、さん太さんならできると思います。新作を書くのも、古典を改作するのも、どちらもお客さんはのぞんでいますもの。今に通用する噺を増やしていかないと、いつかは飽きられてしまいますものねー。

Re: なるほど!

夏菜さん、ありがとうございます。

> けど、内容もサゲも、いちいち説明がないと一般人にはわからない……というレベルまでに古くなった噺は、やっぱり誰かが手を入れて、復活させてあげたいものですよねー、あんまり詳しくないですが、米朝師なんかはそうやって、滅びかけた噺を復活させてはったんじゃないでしょうか。

全くもって仰る通りですが、
【変えていく勇気】と【守っていく頑固さ】
両方必要な気がするんですよね。
【ダブルスタンダード】みたくなっても、
その両方のアプローチが必要なのかなと…難しいですね。
微笑亭さん太 プロフィール

微笑亭 さん太

Author:微笑亭 さん太
愛知県豊田市在住
豊橋落語天狗連所属

公演依頼される方は、
090-8133-6921
にお電話下さるか、
hohoemiteisanta@yahoo.co.jp
あるいは、
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp
までメール下さい。

アマチュア落語家として高座に上がる一方、創作落語を執筆し、自ら演じたり、プロの師匠方にも提供しています。寄席、イベント等に呼んでいただければ、喜んで駆けつけますので、よろしくお願い致します。

『悪質商法撃退落語』『振り込め詐欺防止落語』『認知症落語』『納税推奨落語』『男女共同参画落語』などの、特定のテーマの落語口演も致します!

また、イベントの司会、台本や原稿等の執筆依頼も受け付けておりますので、お気軽に御連絡下さい。


●エフエムとよた
【ラブィート演芸 楽市・落語】パーソナリティ
日曜日午後6時~6時半(隔週担当)放送中!


《受賞歴》
平成16年 『六人の会』主催 
第1回全国落語台本コンクール
最優秀賞

平成20年 落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成21年 国立演芸場主催
漫才・コント台本コンクール
最優秀賞

平成21年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
3位入賞

平成22年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
奨励賞受賞

平成24年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞

平成24年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成25年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
藤本義一賞受賞

平成25年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作(2期連続)

平成27年 落語協会主催
落語台本コンクール
最優秀賞

平成28年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(2期連続)









微笑亭さん太 『団塊居酒屋』(さん太・作) 動画

団塊居酒屋 前半

団塊居酒屋 後半


《プロの師匠方への提供作品》

『こうもり』 春風亭小朝師 林家たけ平師 三笑亭可龍師 林家木久蔵師 春風亭ぴっかり師

『オトナの試験』『恋するオ・ト・メ』『短パン刑事』『同窓会』 桂かい枝師

『身投げ橋』 春風亭昇太師 五明楼玉の輔師

『人面瘡』 春風亭小朝師 桂三木男師 鈴々舎風車師 千原ジュニアさん

『茂造の恋』 春風亭小朝師 五明楼玉の輔師

『お伽村』 林家木久蔵師

『豆腐小僧』 春風亭小朝師 林家正蔵師

『トイレ革命』 三遊亭亜郎師

『こくせん』『幸せの指南書』『改訂版・寿限無』 林家ひろ木師

『地球最後の日』 三遊亭丈二師 三遊亭吉窓師

『罪を憎んで・・・』 月亭遊方師

『かごめかごめ』 桂文雀師

『転校生』柳家小せん師

『リベンジ商店街』古今亭駒次師



【微笑亭さん太 創作落語CD発売中】

①『こうもり』&『幽霊談議』(¥1000)新発売!

②『お伽村』&『死ぬなら今』(¥1000)新発売!

③『身投げ橋』&『改訂版・寿限無』(¥1000)

④『トイレ革命』&『民衆主義でいこう』(¥1000)

⑤『再就職は楽し』&『税金家族』(¥1000)

⑥『優しく見守る認知症』&『当たりの行方』(¥1000)

⑦『家政婦は三田』&『三者面談』 (¥1000)

●DVD『熟女たちの宴』&『お伽村』(¥1500)

ご希望される方は、上記アドレスまでメール下さい。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード