職業洗濯の自由
窓を開け放つ機会が多くなってきますので、
防犯面で気をつけていただきたいですよね。
下着泥棒という犯罪は
女性にとっては許しがたい犯罪でしょうが、
ベランダに干してある物をこっそり持ってくるだけではなく、
巧妙な手口も存在するようですね。
これは実際にあった話なんですが、
とある奥さんが昼間家におりますと、電話がかかってきましてね。
「もしもし、こちら市民病院の医師なんですが、
実はお宅の御主人が交通事故に遭われまして病院に運ばれましてね」
「えっ!?ウチの主人が?」
「ええ。それで、怪我の程度は大した事はないんですが、
実は御主人から『B型肝炎ウィルス』が発見されましてね。
奥さんの方にも感染している恐れがありますので、
奥さんの顔の表情と下着を検査したいものですから、
奥さんの顔写真と洗ってない下着を郵便受けの中に入れておいてください」
よく考えてみたら、そんなバカな事があるわけないんですが、
その奥さん、すっかり気が動転してましたんで、
自分の顔写真と洗ってない下着を郵便受けの中に入れて待ってたんですね。
で、夕方になったら
ご亭主がピンピンして帰ってきたもんですから、
やっとその奥さんも『あ、盗まれたんだな』って事が判りましてね。
まあ、騙す方も騙す方なんですけど、騙される方も騙される方でしてね。
あと、これも実際にあった話なんですが、
昼間奥さんが家にいると、男が上がりこんできましてね。
いきなり奥さんに包丁を突きつけて、
「おい、お前の使い古しの下着を持ってこい。この新品と換えてやる」
新品と交換したって話がありましてね…こういう場合は、
被害があると言えるのかどうか…ある意味、得してるとも言えますよね。
微笑亭さん太