柳家誤算
『みやび』というレストランに行ってきました。
行政書士、司法書士、税理士といった方々の
新年会にて喋ってきました。
行政書士や司法書士の方々とは全く接点のない私が、
なぜそのような会に呼ばれたのか?
理由はCMの後で…
昨年、津島での寄席に出させていただいた時に、
お客さんで見えていた司法書士の女性から
声をかけていただき、実現したものです。
声をかけて下さったのが女性ですから、
女性が多いのかと思ってたら、
ほとんどの方が中高年男性という、
我々にとっては『難敵』にあたる世代です。
現場について高座作りを手伝っていたんですが、
会場には既に3、4名のお客さんがお見えになっていました。
私は手伝いながら、
「高座が少し不安定ですけど、
演ってる途中で崩れ落ちたら大笑いですよね~」とか
「毛氈が白いですけど、何か病院のベッドみたいですよね~」と、
小ネタを繰り出していたんですが、
客席の方々はニコリともしません。
これは…ラスボス級の難敵です。
腹をくくって高座に上がり、
『茂造の恋』と『井戸の茶碗』で1時間ちょっと演りました。
凄くしっかり聞いてくれたんですが、
どのくらい面白いと感じていただいたのかは、
私自身よく判りませんでした。
終わった後、主催者の方が楽屋に見えて
「さん太さんのCD、
欲しいって方がいるかも知れませんので、お預かりしていきますね」
「ああ…まあ、売れないと思いますけどね」
すると、ほんの4、5分で戻ってみえたので、
『やっぱりいらないよな~』と思ったら、
「9枚売れましたので」
…えっ、こんなに早く!?
お客さんも20人ちょっとしかいらっしゃらないのに?
非常にありがたい事ではありますが、
『嬉しい誤算』というより『解せない誤算』でした(笑)
また是非、呼んでください。
微笑亭さん太