まずは、事故紹介
今年初めての月例です。
普通寄席というのは、初笑いという事もあって、
1月は入りが良いものですが、この月例寄席に限っては
『1月の入りは薄い』というジンクスがあります。
しかしこの日は、開演時には早々と満席になっていて、
40名ほどのお客さんがお見えになられたと思います。
『壺算』 弾家喜苦
『再就職は楽し』(さん太作) 成田家虚生
『初天神』 鶴橋減滅渡
『当たりの行方』(さん太作) 微笑亭さん太
今回は久々に、
三河弁落語の第一人者(一人しかいない)
成田家虚生さんが出られました。
開演ギリギリに楽屋に駆け込んで来られると、
「まあ今日は、えらい目に遭ったじゃんね、ほい」
「どうされたんですか?」
「オカマ掘られちゃっただに」
…えっ、そういう趣味が!?と一瞬思ったんですが、
どうやら車を運転中、スクーターに乗った年配女性に、
後ろから追突されたとの事。
「それは災難でしたね。でも今からマクラとして喋るんですよね?」
「ちょ~けた事言っとっちゃいかんわ。ほんなん言うわけないら~」
そう言って高座に上がられた虚生さん、開口一番、
「え~今日は、スクーターにオカマ掘られまして…」
使ってるじゃん!
リアル事故話で爆笑させた後、
『再就職は楽し』という、私の作品を演られました。
これは振り込め詐欺を扱ったネタなんですが、
噺の中でも『事故しちゃった』と電話をかける場面があり、
虚生さんの現実と恐ろしいまでにリンクしてました。
私はまた、自作のネタ下ろしで臨みましたが、
良いお客さんに助けられました。
特に、落語ファンだけをターゲットにした、
ちょいマニアックギャグがウケたのが嬉しかったですね。
またどこかで、かけたいと思います。
久々の三役ならぬ、四役揃い踏みの、
うめセンセ、こだまさん、ふりかけさん、はんどさん、
ありがとうございました。
微笑亭さん太