上方落語と干支落語
それ絡みで、ヘビの出てくる落語がチョイスされる事が
増えるのかな~とも思ったりしますが、
そもそも、ヘビの出てくる落語というのは何がありますかね?
『狸賽(たぬさい)』におけるタヌキや
『元犬』における犬のように、
主役で登場する噺というのは、ない気がしますね。
重要なファクターとして登場するのは
『蛇含草』、『そば清』、『田能久』あたりでしょうか。
最もビッグなヘビが登場する『夏の医者』なんて噺もありますが、
この噺が高座にかけられる季節には、
既にヘビ年の印象は薄くなっちゃってるでしょうから、
『巳年特需』というのは考えにくいでしょうね。
特別出演的にチラッと出てくるのが、
『松竹梅』、『まんじゅうこわい』、『やかんなめ』、そして『子ほめ』にも、
【栴檀(せんだん)は双葉より芳しく、蛇は寸にしてその気を表す】
なんてフレーズが登場しますよね。
やはり落語への登場回数は、それほど多くない気がしますね。
干支にある動物は、全て落語に登場してるんでしょうかね?
【鼠】は『ねずみ』、『鼠穴』、
【牛】は『牛ほめ』、『お玉牛』、
【虎】は『動物園』、『楽しい動物園』(自作じゃん!笑)
【馬】は『馬の田楽』、『馬のす』、
【猿】は『猿後家』、『写経猿』、
【鳥】は『つる』、『駒長』、
【犬】は『元犬』、『鴻池の犬』、
【猪】は『池田の猪買い』、『二番煎じ』……
う~ん、【兎】、【龍】、【羊】が浮かびませんでした。
知ってる方がいたら教えてください。
【兎】に関しては一昨年、
桂枝三郎師の依頼で『酒場のうさぎ』という作品を書いたんですが、
今年は【蛇】が主役の新作を作ってみましょうかね。
ただ、蛇は嫌いという方が多いですから、
あまりニーズはないかもしれませんね(苦笑)
微笑亭さん太