お達者議員
昨年暮れの総選挙では、予想以上に民主党が大惨敗をしました。
中でも現役閣僚や大物議員が、
ことごとく落選してしまったというのには驚きましたよね。
そんな中、小選挙区でまさかの落選をし、
比例で復活当選した管直人元総理ですが、
選挙期間中、東京・府中市で道路の中央分離帯に選挙カーが接触し、
菅元総理ら3人が救急搬送されたなんという事故がありましたよね。
元総理を乗せた選挙カーが、交差点を右折する際、
中央分離帯にぶつかっちゃったわけですが、
乗ってたのが石原さんなら事故らなかったでしょうね。
…もっと『右』に寄ってたでしょうから。
今回の選挙でも、
五輪アスリートとか、グラビアアイドル、お笑い芸人といった、
バラエティに富んだ職業の方が立候補されて話題を呼びましたが、
埼玉では、川島良吉さんという、フレッシュな
『94歳の無所属新人』が立候補されてたんですね。
言うまでもなく、立候補者の中では最高齢です。
今回の最年少が群馬4区の25歳という事ですから、
その差69歳というのは凄いですよね。
過去の国会議員の史上最高齢は何歳なんだろうと思いましたら、
95歳だそうですから、このお爺ちゃんも、
まだまだ『若手』と言えなくもないですよね。
何をお考えになって立候補されたのかと思うわけですが、
出馬の動機は『既成政党の足並みが揃わない分裂状態に
我慢ならなかった事』だそうですね。
『たまたまテレビを見ていたら、一人でも立候補できることが判ったから』
と仰ってるんですが、供託金の300万円は、
自分の葬式代を切り崩して捻出したらしいですから、
相当な覚悟だったわけですよ。
川島さんは、立候補締め切りの3時間前に滑り込みで届け出たんですが、
その際、窓口の女性から『…本気ですか?』と尋ねられたそうですね。
窓口の女性も、このお爺ちゃんが本気なのか、
それとも『認知症の症状のひとつ』なのか見分けがつかなかったんでしょうが、
後にも先にも、ガチでそんな質問をされる候補者は、
この方が最初で最後でしょうね。
ちなみに、ドクター中松が立候補の届け出に行くと、
『…またですか?』と言われるそうですけどね。
94歳の立候補に家族は止めなかったのかと思いますが、
ちゃんと家族会議を開いてサポートを呼び掛けたそうで、
表立った街頭活動はしてなかったんですが、
反原発などを公約として記載したポスターは、
しっかりと掲示板に貼られてたんですね。
ただこのポスターが、どう見ても『尋ね人』の貼り紙にしか見えなかったのが、
ちょっと悲しかったんですけどね…何だか、生きてるにもかかわらず
『弔い合戦』みたいな感じになってる気がしますよね。
残念ながら当選には至らなかったわけですが、
もしも当選してたら大変ですよ。
その事にビックリした当人が心臓マヒかなんか起こしちゃって、
選挙速報の当選テロップの後に、訃報のテロップが流れたりしたら、
ちょっと気まずいものがありますよね。
微笑亭さん太