吾輩は猫じゃらしである
今年最後という事で、納会という事になります。
私は出番ではなかったですが、お客さんとして行きました。
『牛ほめ』 愛知家馬舟
『味噌蔵』 髪家三代
『ストレスの海』 橘亭郵便箱
『芝浜』 成田家紫蝶
ビラには『7時開演』と書かれている月例寄席ですが、
実際は『7時15分近く』にならないと
始まらないという、実にアバウトな寄席です。
常連のお客さんたちは、それを知っているので、
7時過ぎてからしか来ない方が多かったりしますが、
この日は出足も好調で、あっという間に満席となりました。
頃合いを見計らって減滅渡さんが前説に立ったんですが、
「え~、それでは12月の月例寄席、始めまっせ~」
と言った瞬間、マイクもセットされていなければ、
高座に上がるための踏み台も用意されてないという事に気付く一同。
何事にもきっちりされてる無眠さんが見たらブチ切れて、
校舎裏に呼び出され、殴る蹴るでボコボコにされ、
救急車で運ばれていく無眠さんを見送らなきゃいけないレベルの失態ですが、
今年を締めくくるに相応しいと言える、天狗連らしい、いい加減さです(笑)
まさに、アバウトの極み!
久々の紫蝶さんの十八番『芝浜』はもちろんの事、
演者の皆さん、大変に出来もウケもよく、
良い笑い納めの会となりました。
納会という事で、打ち上げに参加する人数も多かったんですが、
前日、御津町の営業でお世話になった
夢見亭初音さんもお見えになってました。
「昨日はどうも、ありがとうございました」
などと、お礼を申し上げていたんですが、
打ち上げの途中で、手帳に何かを書きとめようとされていて、
「書くもの、書くもの……」
と、カバンの中を探してらっしゃいました。
やがて、
「……あ、あった」と言って、カバンから取り出されたのは、
ペンではなく『猫じゃらし』でした。
「あ、ペンじゃない」
…ええ、見れば判ります。
なぜ、そんなものを常時携帯してるのかとか、
そういうツッコミを許さないのが、『初音スタイル』です(笑)
二日連続で、『初音スタイル』を見せつけられ、
お腹いっぱいになった私でした。
来月、新春の月例寄席は、1/21(月)
出演は、弾家喜苦、鶴橋減滅渡、成田家虚生さん、微笑亭さん太、ですので、
お暇な方は、是非ともお越しください。
微笑亭さん太