百獣のCM王
何匹も複数飼いしている場合、餌代も馬鹿にならないですよね。
それが犬や猫ではなく、もっと大型の動物だったら大変ですよね。
大型の動物の複数飼いをしているといえば動物園ですが、
どの動物園も餌代を捻出するために苦労しているようですね。
上野動物園では7年前から、当時、公共施設としては極めて異例の、
案内板に民間企業の広告を掲示して、広告料を徴収してるんですね。
また、大阪市の市立天王寺動物園の場合は、
これまで無料だった大阪市以外の小中学生の料金を
有料にする予定だそうですね。
また、東武動物公園では、シカなどの草食動物に与えられている餌は、
牛丼チェーンの吉野家で漬物などに使われる
白菜やキャベツの外側の葉っぱなど、
店舗では使用しない部分が使われているんだそうですね。
以前は、工場で廃棄されていたんですが、
有効活用の道を探っていた吉野家が、
7年前から無料で提供しているそうでして、
毎日、190キロもの葉っぱが動物園に運ばれているんだそうです。
それで大体、年間500万円くらいの餌代が浮くという事ですから、
『頑張ってくださいよ』と、吉野家から
『葉っぱをかけられてる』ようなもんですよね。
そんな中、愛知県名古屋市の東山動物園が、
かさむ餌代を捻出するために、新たな策に打って出るそうでしてね。
その策とは、
『動物ごとにスポンサー契約を結ぶ』という事らしいですね。
東山動物園で一年間にかかる餌代の総額は、1億5千万円だそうでして、
中でも一番の売りであるコアラがかかるんですね。
コアラの餌代は、餌のユーカリの値段が高いという事で、
一頭あたり年間940万という事ですから、
一日に2万6千円以上の食費がかかってるわけですよ。
これは昼食代をワンコインで済ましている世のお父さんからしてみたら、
ちゃぶ台を引っくり返したくなるレベルですよ。
ですから今後は、動物を企業とよりコラボさせて、
プロスポーツ選手のように、CMなどの広告宣伝や
商品開発に生かしていこうという事なんですね。
そうなると、どの動物がどの企業のCMをするかという事なんですが、
コアラがロッテと契約して『コアラのマーチ』の宣伝をするというのは、
実際に検討されてるそうですが、それはあまりにもベタすぎますから、
もうちょっと意外性を狙って、
うどん屋さんのCMとかやらせたらどうですかね。
コアラが、まさかのうどんをすすりながら、
「コアラとうどん、縁もユーカリもありませんが…」
なんてな事を言うわけですね。
同じく意外性狙いで、ライオンの場合は、
ドレッシングのCMをやらせましてね。
たっぷりとドレッシングをかけたサラダを前にして、
「ボクたち、シマウマにもインパラにも興味のない、草食系男子」
これもなかなかのインパクトですよ。
ただ、意外性と言っても、狙いすぎはダメですよね。
ビールのCMで、キリンが『アサヒ』のCMをしたりだとか、
魔法瓶のCMで、トラが『象印』、ゾウが『タイガー』のCMをしたりすると、
ただ単に、ややこしくなっただけになっちゃいますから、
気をつけないといけませんよね。
微笑亭さん太