エア高座
豊橋の高師町公民館での高座を済ませた後、
豊川へ移動して、悪質商法の出前講座でした。
急いで着替えて公民館を出たんですが、
移動時間の余裕が40分ほどしかない状態でした。
こういう時に限って、道路が渋滞していて、
結構焦りながら、何とか楽屋入りの時間に間に合いました。
会場は、一宮西部老人憩いの家というところで、
建物全体が白を基調としたカラーリングで、
一般的な公民館とは、ちょっと異なる雰囲気で、
爽やかな感じのする建物でした。
お年寄りの皆さんも、充実した憩いのひと時を過ごせそうな佇まいです。
30名ほどのお年寄りの皆さんがお見えになったんですが、
落語の前に、30分間の体操の時間が設けられてました。
インストラクターの指導のもとに、
皆さん楽しそうに体を動かしてらっしゃいましたが、
『適度な運動』というのは
『心地よい睡眠』を呼び寄せるものです。
落語に入った途端、ものの3分で、
最前列のお婆ちゃんたち数人が、就寝体勢に入られてました(笑)
う~ん、憩ってる、憩ってる(動詞の活用、合ってますか?)
しかし、それ以外の方々は、本当によく笑ってくださり、
とても良い空気で、最後まで終える事ができました。
終演後、茶話会みたいな感じになったんですが、
失礼しようとする我々に世話人の方々が、
「お菓子が用意してありますから、どうぞ召し上がっていってください」
見ると、テーブルの上には、
美味しそうな渦を巻いたロールケーキが敷き詰めるように置かれていて、
何だか、テーブルがカタツムリの大群に襲われているように見えました(笑)
あの光景は、でんでん無視できないものです。
ロールケーキもいただいて、
今日は本当に、良い空気の中でできたな~と思って車のところに行くと
タイヤの空気が抜けてました。
僅かに残る空気を頼りに、近くのスタンドを探しましたが、
ああいう時というのは、なかなかスタンドが見つからないものですね。
やっとの思いで見つけて、パンクを修理してもらいましたが、
寄席の客席もタイヤも、肝心なのは空気だという事を痛感した一日でした。
微笑亭さん太