ウスのような本当の話
その日の昼間には、名古屋市内のホテルにて、
久々の『餅つき隊』に参加してきました。
これは披露宴でもって列席者の方々にお餅をついてもらい
新郎新婦の晴れの門出を祝おうというもので、
私は裃を着て口上を述べる担当として、
昨年あたりから、何回かやらせていただいてます。
結婚式ですから、新郎新婦は当然、
20代~30代前半くらいが圧倒的に多いわけですが、
この日のカップルは、新郎が昭和39年、新婦が昭和45年生まれという
なかなか『アダルト』なお二人でした。
…という事は、我々もまだまだ
結婚式を挙げてもいい年齢みたいですよ、無眠さん(笑)
新郎新婦の年齢が、そのあたりですので、
ご両親や親戚など、列席者の世代は結構高齢の方が自然と多くなります。
順番に前へ出てきて、お餅つきをしてもらうんですが、
おひとりで、重い杵を持って大丈夫なのだろうかと
心配したくなるような高齢の方もいらっしゃいますが、
皆さん結構お元気でした。
そんな中、おぼつかない足取りで出てきた方がいて、
これは誰かが手を添えて助けてあげなきゃいけないかな~と思っていたら、
いざ杵を持った途端、杵をブンブン振り回し、
臼を叩き割るんじゃないかという勢いで餅をつき始めるお爺ちゃん!
まさに『荒ぶるお爺ちゃん』です(笑)
車のハンドルを握った途端、性格が変わる方というのは時々聞きますが、
杵を持った途端、性格が変わる方というのは初めて見ました。
餅をつき終わると、何事もなかったように、
ニコニコしながら席の方に戻られました。
高座の日記の場合、
最後に『また呼んでくださいね~』と書けますが、
この餅つき隊だけは、
『また呼んでくださいね~』とは絶対書けませんね(笑)
しかし、アダルトなカップルという事もあり、
落ち着いた中にも微笑ましさを感じさせる、良い披露宴だったと思います。
微笑亭さん太