先生攻撃と生徒防衛
大阪のホテルで目覚め、無眠さんたちと一緒に、
6時台の新幹線で名古屋に戻ってきました。
そして、そのまま安城に向かい、
『昭林落語会』に出演してきました。
半年に一度行われている定例寄席で、
今年3月に初めて出させてていただいたんですが、
連続での出演となりました。
『時そば』 若鯱亭夢輔
『鹿政談』 お好味家喜楽
『お菊の皿』 若鯱亭笑天
『竹の水仙』 微笑亭さん太
残暑厳しい中、
100名を超えるお客さんがお越しになり、
大入り満員となりました。
とても良いお客さんで、池田の翌日という事もあり、
若干燃えつき症候群気味の私も助けられました。
終わった後は近くの喫茶店で、
演者、スタッフを交え、打ち上げをしました。
いつもこの落語会は、主催者である喜楽さんがやってらっしゃる
落語教室の生徒さんたちが、お手伝いをしてくださってます。
『生徒さん』といっても、
皆さん『それなりの年齢』の方ばかりなんですが、
打ち上げにも参加されてました。
先生である喜楽さんは、
落語を始められた年齢が40代半ばという事もあり、
還暦を過ぎられた今も、無眠さんや笑天さんを
『先輩』として扱っておられます。
「私はね、無眠さんや笑天さんに
追いつこうと思って頑張ってんだけど、
私の実力が少しアップすると、それ以上に無眠さんたちがアップするから、
なかなか追いつけないんだよね~。だから、追いつくのはあきらめたよ」
と言うと生徒さんたち3人が、さも納得した感じで声を揃えて、
「ああ~」
隣にいた私がすかさず、
「…いやいやいや、そこは『ああ~』はマズいでしょう。
それじゃいかにも『そりゃそうですよね、無理ですよね』
みたくなっちゃいますから。
そこは『いえ、先生、そんな事はありませんよ!』が『正解』じゃないんですか?」
「あ、すみません!私たち、素直なもんですから、つい…」
…いやいや、『素直』もマズいですよ。
それじゃ心底、そう思ってるみたいですから(笑)
でも、朗らかな妙齢の生徒さんたちに囲まれて、
とても上機嫌の喜楽先生でした。
微笑亭さん太