ネムール人、現る
連日熱帯夜だったりすると睡眠不足になりがちですね。
睡眠不足は健康を損ねる元凶ですから、
毎日ぐっすり眠りたいものですよね。
睡眠に関する問題というのは大人だけの話かと思ったら、
約7割の中学生が、その手の問題を抱えているそうですね。
『歯ぎしり』や『いびき』、『呼吸停止』、
『目覚めの機嫌が悪い』といった症状が週2回以上あると回答したのが、
小学生で59・4%、中学生で69・3%にも上ったそうですね。
中には寝付きが悪いからという事で、
枕元に焼酎のビンを常備している子供もいるそうでして…
『焼酎(小中)学生』というのは、ここから始まったんでしょうね。
就寝時間も遅くなっていて、
寝る時間が午後10時以降の小学生は35・6%、
中学生に至っては94%だったそうですね。
昔は夜更かししていると親に『早く寝ろ!』と怒られたものですよ。
その言葉に従って早く寝るたびに、
弟や妹が増えていったなんて人もいますけどね。
スペインを始めとするスペイン語圏には、
『シエスタ』と呼ばれる、伝統的な昼寝の習慣がありますよね。
秒単位で仕事をこなしていくビジネスマンがひしめく日本では、
考えられない『まったり加減』ですよね。
そんなスペインの首都、マドリードでは、
『昼寝の技を競う選手権大会』というのが存在するそうですね。
どういう事かと言いますと、参加者は心拍モニターをつけ、
特設会場に並んだソファーで20分間の昼寝を試みるんですね。
審査員は、熟睡できたかどうかや、寝相の面白さ、
いびきの大きさなどを総合的に評価するそうでして、
優勝者には1000ユーロ、約11万円が贈られるそうですね。
ちなみに優勝した方は、19分間眠っていたそうでして、
持ち時間20分のうち19分間眠るというのは、
実に密度の濃い昼寝ですよね。
賞金を受け取った後のインタビューで、
「どこで勝利を確信されましたか?」
「いや…眠っていたので、よく判らないんですよ」
「勝利を収めた今、何がしたいですか?」
「ゆっくり眠りたいです」
ゆる~い感じのやり取りが交されたそうでけどね。
日本でも、そのまったり感を見習って、
『一日に23時間以上寝る事を義務づける法律』
なんてのが出来たら面白いですよね。
それだけ寝ようと思うと、
当然会社でも寝てないと、ノルマがクリアできません。
寝相の悪い人なんかは、仕事中に寝て、
ふと目が覚めると隣の会社にいたりしてね。
寝なきゃいけないというのも、なかなか大変ですよ。
「山田君、どうしたんだ?浮かない顔して」
「…あ、課長」
「何か悩み事でもあるのか?」
「ええ、最近、家で眠れないんですよ」
そりゃそうでしょうね。
それだけ寝てれば、眠れなくなるのも当たり前なんですけどね。
微笑亭さん太